タイヤ交換作業時に必ず行う「バランス調整」
ほとんどの方にとっては馴染みのない作業だと思います。
バランス調整とは何でしょうか。
今回詳しく解説してまいります。
なぜタイヤをバランス調整するの?
タイヤやホイールは一見丸く作られているように見えますが、実際は真円ではありません。
角の多い多角形だと想像してもらったほうが良いでしょう。(下図はイメージ)
真円ではない多角形のタイヤは、回転し遠心力がかかると実際にはきれいに回りません。
上下左右にブレが生じます。
これはタイヤの形や、重さにバラつきがあるためです。
バランスが悪いままだとどうなるの?
バランスが悪いまま走行した場合、ハンドルがブレたり、車体のゆれが強くなったります。
特に80km/h~100km/hくらいの高速走行時にこの症状は顕著に現れます。
高速道路なんかでバランスが悪いまま走行すると車体がガタガタ揺れだして怖い思いをすることもあります。
タイヤがまっすぐに転がっていなかったり、遠心力がある一点に集中したりすることでこのような状態に陥ってしまいます。
バランス調整ってどのようにやっているの?
バランスを正しくとるために、タイヤ交換時はバランス調整を行います。
それには専用の設備が必要です。
このような機械を利用してバランスをとります。
このようにタイヤを装着して回転させます。
高速回転してバランスを確かめます。
この時、目には見えませんが、バランスが悪い場合は縦方向と横方向にブレが生じています。
機械が表示した数値の分、バランスが狂っていることがわかります。
この写真では左側(インナー)が「15」、右側(アウター)が「50」バランスが悪いということを示しています。
ホイール専用のバランスウェイトというものを利用して調整します。
左がスチールホイール用、右がアルミホイール用のウェイトです。
その他にもウェイトにはいくつか種類がございますがここでは割愛いたします。
ウェイトを付けて再度回転させ、バランスを確認すると機械の数値は「0」になり、OKとなります。
バランス調整をしたホイールにはこのようにホイールにウェイトが貼ってあります。
内側
外側
これでバランス調整完了です。
バランス調整はタイヤ交換時には必須の作業
バランスが大きく狂っていると思わぬトラブルに繋がることもあります。
走行中にハンドルや車体がブレるなどの違和感を感じたら、バランスが狂っている可能性があります。
タイヤ専門店やカーショップ等でバランスをみてもらうとよいでしょう。(バランス以外に原因がある場合もあります。)
安全点検をしっかりして快適なカーライフを楽しみましょう!!