タイヤは一見すると、どれも同じもののように思うかもしれません。しかし、装着する車のボディサイズや重量、用途に合わせてそれぞれ設計されています。
そして近年人気が高まってきたSUV用のタイヤは、車重や衝撃に耐えるだけでなく、トレッド面には悪路も走破できるようにゴツゴツしたブロックが採用されているものがたくさん存在します。
一方、最近のSUV事情は、オンロード路面での運動性能や快適性、低燃費性能などが売りのクロスオーバーSUVが増えてきています。そのため、純粋にドライブを楽しめるスポーツ性能を追求したタイヤの需要が増えてきました。
そこで今回は、スポーツ性能に優れたSUV専用のオンロードタイヤをご紹介していきます。
もくじ
SUVは街乗りやレジャーなど様々なシーンで活躍する万能車
まずは、「SUV」と呼ばれるジャンルはどのようなものなのかについてご紹介します。
SUVは、「Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)」の略語で、この英語を直訳すると「普段の生活に役立つ性能を備えつつ、スポーツ性能も併せ持つ車」となります。
普段は買い物や通勤で使用でき、休日はアウトドアやドライブなども楽しめる車というわけですね。
このように、SUVは幅広い用途に使われる車ですので、多目的スポーツ車と呼ばれることもあります。
SUVはボディの構造やサイズ、用途によっておおまかに分けることができますが、メーカーごとの基準が異なりますので、一概には言えません。
ピックアップトラックのようにシェルと呼ばれる居住・荷室空間を持っているタイプもあれば、ラダーフレーム構造を採用しているタイプもあります。
また、セダンやコンパクトカーのようにモノコック構造のボディを採用したクロスオーバーSUVも増えてきました。
SUVの特徴
大きさや構造が違えども、「SUV」と呼ばれるジャンルには次のような共通の特徴があります。
- 悪路でも走破できる高い運動性能を持っている
- 乗車位置が高いため運転しやすい
- 居住空間や荷室が広く多用途で使用できる
見た目も格好良く、ユーザーのさまざまな使い方に対応できるSUVは、レジャー用やファミリーカーとして人気があります。
ただし、大きくて重たい車体であるが故に、次のような弱点があります。
- 重心が高いためコーナリング時にフラつきやすい
- 車体が重い分燃費が悪い
- 狭い路地や駐車場での運転にストレスを感じる
そう考えると、運転が苦手な人や免許を取ったばかりの人にとっては、少しハードルが高いジャンルと考えられます。
そこで登場したのが、クロスオーバーSUVと呼ばれる新しいSUVカテゴリーなのです。
SUVの良いところだけ残したのがクロスオーバーSUV
クロスオーバーSUVは、オンロードでの走行を前提に考えられたSUVです。
セダンやコンパクトカーと同じボディ構造を用いているため、本来のSUVと比べて軽量になっています。そのため運動性能が高く、燃費が優れています。
もちろんクロスオーバーSUVも最低地上高はしっかり確保されています。また、運転席からの視認性が高く、多少の悪路や段差を走破することができます。
おすすめのSUV用タイヤ(スポーツ編)
SUV用のタイヤと聞くと、ゴツゴツしたタイヤをイメージするかもしれませんが、実際のほとんどはアスファルト路面を走行するので、運動性能や快適性、耐摩耗性能などがタイヤに求められます。
また、最近はクロスオーバーSUVが主流になってきましたので、ハンドリングやグリップ性能などドライビングを楽しめる要素も求められます。
そこでおすすめなのが、スポーツ性能に優れたSUV用タイヤ。当店がおすすめするタイヤは、次の5種類があります。
- 【ブリヂストン】アレンザ001
- 【ヨコハマタイヤ】アドバンスポーツ V105 forSUV
- 【ミシュラン】パイロットスポーツ4 SUV
- 【ダンロップ】SPスポーツマックス050+ FOR SUV
- 【トーヨータイヤ】プロクセススポーツSUV
それぞれ詳しくご紹介していきます。
【ブリヂストン】アレンザ001
ブリヂストンから発売されているアレンザ001は、プレミアムSUVに求められる高いドライ&ウェット性能を両立した高品質のタイヤです。
トレッドのブロックには、制動時に接地性が最適化するように設計されており、全サイズでウェットラベリング「b」以上を実現しています。
また、タイヤ自体の素材には、独自のナノ・プロテック採用シリカを配合。シリカ同士の発熱を抑えることで、タイヤライフを犠牲にすることなく低燃費性能を実現しています。
実際にアレンザ001を装着したは「驚くほど静かになった」「剛性があって車が意のままに動く」との意見もあります。
反対に「ブレーキ時のノイズが大きくなった気がする」との意見もありますが、しっかりタイヤが路面を捉えている証拠と考えられます。
「ドライブも楽しみたいけれど、雨天時も安心して走行できるタイヤが良い」と考える人におすすめのタイヤです。
タイヤサイズ | 16〜21インチ |
ウェットグリップ性能 | a or b(サイズによる) |
転がり抵抗係数 | A or B(サイズによる) |
発売日 | 2017年2月 |
特徴 | ・高い運動性能 ・低燃費性能を向上 ・ウェット性能の向上 |
【ヨコハマタイヤ】アドバンスポーツ V105 forSUV
アドバンスポーツはヨコハマタイヤのスポーツブランドで、高次元の運動性能と快適性能を両立しているハイスペックタイヤ。セダンやスポーツカーに装着されることが多いのですが、もちろんSUVにも装着できます。
サイド構造には、タイヤ自体の捩れを解消する新開発技術「マトリックス・ボディ・プライ」が採用され、衝撃を吸収するしなやかさを生かしたまま、剛性も高められています。
このおかげでタイヤへの負担が大きいSUVでも安心して着用できます。
また、トレッド面には極太3本+1本の主溝が採用され、高速走行にも優れた耐ハイドロ性を発揮してくれます。
ドライ路面でのグリップ性能の高さは、言うまでもなくスポーツタイヤの中でもトップクラスですので、ワインディングロードをドライブすると軽快に駆け抜けてくれます。
純粋にドライブを楽しみたい人に間違いなくおすすめのタイヤです。
タイヤサイズ | 17〜23インチ |
ウェットグリップ性能 | a or b(サイズによる) |
転がり抵抗係数 | A or B or C(サイズによる) |
発売日 | 2013年2月 |
特徴 | ・高次元の運動性能と快適性能 ・雨に強い |
実際に当店のスタッフがアドバンスポーツV105を試乗したレビューもありますので、ご覧ください。
こちらもCHECK
[試乗しました]ヨコハマタイヤのADVAN SPORT V105レビュー[比較]
先日ヨコハマタイヤの販社様主催のアドバンスポーツ試乗会がありました。もちろん私も参加してきました。 アドバンスポーツを履いた車に試乗するのは初めてで、非常に多くの発見がありました。 今回はその試乗会の ...
続きを見る
【ミシュラン】パイロットスポーツ4 SUV
ミシュランから発売されいているパイロットスポーツ4 SUVは、プレミアムSUVの上質感をさらに引き立てるデザインが特徴的。
トレッドのタイヤパターンはスポーツカーのタイヤを連想させ、サイドウォールに刻まれた「MICHELIN」のロゴは高級感のある手触りとなっています。
もちろん高い性能も持ち合わせています。スポーツタイヤ「パイロットスポーツ4 」でも採用されている非対称トレッドパターンを採用。外側は大型ブロックにして接地面積を確保し、高いグリップ性能を確保しています。
反対に、内側は深い主溝を並べ、高い排水性を実現しています。
装着している人からは、「サイドデザインのプレミアムタッチがお気に入り」「さりげない演出で満足感が高い」と評価されていますので、スポーティなSUVに乗られている人にぴったりのタイヤと言えるでしょう。
タイヤサイズ | 16〜22インチ |
ウェットグリップ性能 | a |
転がり抵抗係数 | A or B(サイズによる) |
発売日 | 2019年6月 |
特徴 | ・ハイパワーSUV向き ・ウェット&ドライ性能 |
【ダンロップ】SPスポーツマックス050+ FOR SUV
SPスポーツマックス050+ FOR SUVは、ダンロップから発売されているスポーツ・パフォーマンスを追求したタイヤです。
ダンロップは日本のメーカーですが、ヨーロッパでの需要も高いため、欧州SUVの高荷重・高重心・高出力にも対応できるように開発されたタイヤで、高い操縦安定性もあります。
高負荷でもしっかり耐えられるように全体の剛性を保つ設計としながら、アウト側のブロックを大きくして接地面も確保。ハイパワーなSUVの足元もしっかり支えてくれるため、プレミアムSUVにもマッチします。
「コーナーでのよれが全く感じない」と評価されていますので、アグレッシブにスポーツドライブを楽しみたい人に最適なタイヤではないでしょうか。
タイヤサイズ | 17〜22インチ |
ウェットグリップ性能 | ーー |
転がり抵抗係数 | ーー |
発売日 | 2015年7月 |
特徴 | ・高い運動性能 ・高重心 ・高出力に対応 |
【トーヨータイヤ】プロクセススポーツSUV
プロクセススポーツSUVは、ウェット性能に優れた「プロクセススポーツ」を、SUV専用にモディファイしたタイヤです。
タイヤ自体には、トーヨータイヤが独自で開発したゴム材料開発基盤技術「Nano Balance Technology」が採用されており、ウェット路面でも優れたグリップを発揮します。
また、高張力スチールベルトや高剛性ベルト補強も採用することで、高負荷時がかかってもタイヤ全体でしっかり形状を維持してくれます。
トレッド部は、負荷がかかったときに接地面が増える「ダイナミックテーパー」や「バレルルーフリブ構造」となっているため、高い操縦安定性やブレーキ性能も実現しています。
実際に装着している方からは「特に雨の日はしっかりグリップして安心感があります」「適度な軟らかさもあり乗り心地も良い」との声もあります。
ウェットグリップ性能を最重要視する方にもご満足いただけるタイヤです。
タイヤサイズ | 17〜22インチ |
ウェットグリップ性能 | a |
転がり抵抗係数 | AorB(サイズによる) |
発売日 | 2018年6月 |
特徴 | ・とにかく雨に強い |
性能比較
これまでご紹介したタイヤの性能や特徴を一覧にまとめましたので、参考にしてみてください。
商品名 | アレンザ001 | アドバンスポーツ | パイロットスポーツSUV | SPスポーツマックス050+ FOR SUV | プロクセススポーツSUV |
---|---|---|---|---|---|
メーカー | ブリヂストン | ヨコハマタイヤ | ミシュラン | ダンロップ | トーヨータイヤ |
ウェットグリップ性能 | a or b(サイズによる) | a or b(サイズによる) | a | ー | a |
転がり抵抗係数 | A or B(サイズによる) | A or B or C(サイズによる) | A or B(サイズによる) | ー | AorB(サイズによる) |
発売日 | 2017年2月 | 2013年2月 | 2019年6月 | 2015年7月 | 2018年6月 |
タイヤサイズ | 16~21インチ | 17~23インチ | 17~23インチ | 17~22インチ | 17~22インチ |
特徴 | ・高い運動性能 ・低燃費性能を向上 ・ウェット性能の向上 | ・高次元な運動性能と快適性能 ・雨に強い | ・ハイパワーSUV向き ・ウェット&ドライ性能 | ・高い運動性能 | ・とにかく雨に強い |
まとめ
SUVのイメージは、どのような悪路でも走破できるイメージもありますので、ブロックタイヤが適しているとも考えられます。
しかし、実際に私たちが生活しているところはアスファルトの路面が大半。それに見合ったオンロード性能を持つタイヤの方が快適に過ごせるのです。
また、最近はSUVと言えばスタイリッシュなクロスオーバーSUVのイメージが根付いてきているため、スポーツ性能や快適性、低燃費性能が優れているSUV用タイヤが求められます。
今回ご紹介したタイヤはそれぞれ特徴は異なりますが、どれも信頼できるものばかり。スポーツ性能に優れたSUVタイヤをお求めの方は、この中から選んでみてはいかがでしょう。
また、当店相広タイヤでは、SUV・CUV・4WD車向けのタイヤ販売にも力を入れております。
こちらもCHECK
SUV・CUV・4WDタイヤ販売強化中!![オールテレーン・マッドテレーン]
当店はSUV・CUV・4WDのタイヤ交換に強いお店です 現在当店ではSUV・CUV・4WD車向けタイヤ販売を強化しています。 国内流通のほぼすべてのタイヤを取り扱っている当店ならではの豊富なラインナッ ...
続きを見る
また、毎年新しいタイヤが続々と登場しますので、いざ愛車のタイヤ選びをするとなると、なかなか決められないこともあるのではないでしょうか。
そんな時は、タイヤのプロフェッショナルである私たちが、お客様のお車に適したタイヤをご一緒にお探しいたします。
まずはお気軽にご相談ください!
〜埼玉県川越市最大級のタイヤ専門店〜
株式会社相広タイヤ商会
タイヤガーデン川越
- 営業時間:平日・土曜日 8:30~18:00
- TEL:049-245-2222
- 所在地:〒350-1124 埼玉県川越市新宿町5-16-17