ヨコハマタイヤのスタッドレスタイヤのブランドである「アイスガード」は、
- 氷に効く
- 雪に効く
- 永く効く
のキャッチフレーズで知られている通り、氷上性能や雪上性能が永く持続するシリーズです。
アイスガード自体知名度が高いため、一度はどこかで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
そして、そのアイスガードシリーズの最新モデル「アイスガード7」が2021年9月に発売されました。
今回は、アイスガード7の性能や特徴を詳しくご紹介していきますので、スタッドレスタイヤ選びの際の参考にしてみてください。
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もくじ
アイスガード7は新素材「ウルトラ吸水ゴム」を採用したヨコハマスタッドレス史上最高の氷上性能
アイスガード7を一言で説明すると、従来モデルのアイスガード6と比べ、氷上制動性能と雪上性能に磨きがかかったスタッドレスタイヤです。
通常、氷上性能と雪上性能どちらかの性能をアップすると、反対にどちらかの性能が落ちてしまうものですが、アイスガード7は、相反する性能のベストバランスを追求し、両方の性能を両立しながら向上したモデルとなります。
また、従来のアイスガード6が持つ燃費性能や静粛性能、ウェット性能はそのまま引き継いでいます。
アイスガードの初代モデルが登場したのは2002年。当時は氷上の水の幕の除去をすることで、スリップを大幅に減らすことができるとの考えで、水を吸収する素材と、より水を吸収しやすくなる形状のスタッドレスタイヤの開発が進みました。
その結果、水膜の除去能力が高められた新コンパウンド「プレミアム吸水ゴム」が採用されたアイスガードシリーズが登場したのです。
その後、SUV向けの「アイスガードSUV G075」や、バン向けの「アイスガードiG91」など、新しいコンパウンドや形状のアイスガードシリーズが次々と開発されました。
また、アイスガード7は、ヨコハマスタッドレス史上最高の氷上性能と言われています。
大きな特徴は、「プレミアム吸水ゴム」をさらに進化させた「ウルトラ吸水ゴム」を採用しているところにあります。
ウルトラ吸水ゴムは、次の素材で構成されています。
- 新マイクロ吸水バルーン・・・素材に設けられたバルーン形状の空間
- 吸水スーパーゲル・・・水を瞬時に吸収する
- ホワイトポリマーⅡ・・・シリカを均一に分散する
- シリカ・・・しなやかに氷に密着する
- マイクロエッジスティック・・・エッジ効果を発揮する
- オレンジオイルS・・・ゴムのしなやかさを維持する
このおかげで、従来モデルのアイスガード6より吸水率が7%向上。
アイスガードの特徴である、
- 氷に効く
- 雪に効く
- 永く効く
がさらに磨かれました。
それぞれどのように変わったのかを詳しく見ていきましょう。
氷に効く
最近はの日本は雪は降らないものの、夜間に路面が凍結しているというケースが多いため、氷上性能が優れているスタッドレスタイヤが重要視されてきました。
まずはアイスガード6と氷上性能を比較してみます。
- 氷上制動性能・・・14%向上
- 氷上発進性能・・・15%向上
- 氷上旋回性能・・・7%向上
このように、氷上性能は大幅に向上していることがわかります。
これは、アイスガード史上最大の設置面積とブロック剛性の効果がもたらしてくれているからです。
タイヤのイン側には幅広リブを採用し、中央には縦長のベルトブロックを配置。このおかげで発進や制動時でもゴムがよれることなくしっかり地面と接地します。
アウト側にはお互いに支え合う大型のブロックを配置することで、コーナリング時にブロックが倒れ込まず地面を掴み続けてくれます。
また、新開発のクワトロピラミッド グロウンサイプを採用。50%摩耗時にサイプが最も太くなり、エッジ部分をキープできる構造であるため、タイヤが減ってきても氷上性能を大きく落とすことがありません。
さらに、タイヤサイズによって最適なトレッドパターンを採用しているため、どのサイズでも均一の性能を持ちます。
軽自動車やコンパクトカーなどの小さな車からSUVやスポーツカーまで、どのような車にも最大限の効果を発揮するタイヤと言えるでしょう。
雪に効く
次に雪上性能を見てみましょう。
北海道や東北地方、山間部などは降雪量が多いため、雪上の性能も求められてきます。そのため、こちらの性能向上もしっかり見ておきたいところです。
- 雪上制動性能・・・3%向上
- 雪上発進性能・・・3%向上
- 雪上コーナリング・・・同等以上
雪上をグリップさせるには、踏み固められた雪をしっかり引っ掛ける部分が必要となります。アイスガード7のトレッド面は、大幅にエッジが増やされています。
イン側には角度が異なる複数の横溝を採用し、雪上の発進・制動性能を向上。また、センター部とアウト側にはジグザグに刻まれた縦溝を採用することで、コーナリング時のグリップと排雪性も向上しています。
雪上での走行時に大きな安定感を得られるのは、気持ちの面でも大きなゆとりをもたらしてくれます。
永く効く
一般的なスタッドレスタイヤは、経年と共にタイヤの柔らかさを保つオイルが抜けていくため、ゴムが硬くなり、グリップ力が低下していきます。
しかしウルトラ吸水ゴムには、従来品で実績のあるオレンジオイルSが配合されているため、新品から4年経過してもゴムのしなやかさはほとんど変わりません。
これだけの高性能を4年間も維持し続けてくれるので、かなりコスパが高いスタッドレスタイヤであると言えるでしょう。
アイスガード7のサイズ展開
アイスガード7のタイヤサイズは13〜20インチ、91種類で軽自動車から大型のSUVまで幅広い車種に対応しています。
ここでは、アイスガードのサイズ展開をご紹介します。
20インチ | 19インチ | 18インチ | 17インチ | 16インチ | 15インチ | 14インチ | 13インチ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
245/40R20 95Q | 245/35R19 93Q | 255/35R18 90Q | 205/40R17 84Q | 195/45R16 84Q | 165/50R15 73Q | 165/55R14 72Q | 155/65R13 73Q |
255/35R19 96Q | 255/35R18 90Q | 195/45R17 81Q | 165/50R16 75Q | 165/55R15 75Q | 165/60R14 75Q | ||
265/35R19 94Q | 225/40R18 92Q | 205/45R17 88Q | 195/50R16 84Q | 175/55R15 77Q | 155/65R14 75Q | ||
275/35R19 100Q | 235/40R18 95Q | 215/45R17 87Q | 185/55R16 83Q | 185/55R15 82Q | 165/65R14 79Q | ||
225/40R19 93Q | 245/40R18 93Q | 225/45R17 91Q | 195/55R16 87Q | 195/55R15 85Q | 175/65R14 82Q | ||
235/40R19 92Q | 255/40R18 99Q | 235/45R17 94Q | 205/55R16 91Q | 165/60R15 77Q | 165/70R14 81Q | ||
245/40R19 98Q | 215/45R18 89Q | 245/45R17 99Q | 215/55R16 93Q | 185/60R15 84Q | |||
255/40R19 100Q | 225/45R18 95Q | 205/50R17 93Q | 175/60R16 82Q | 195/60R15 88Q | |||
225/45R19 92Q | 235/45R18 98Q | 215/50R17 91Q | 185/60R16 86Q | 205/60R15 91Q | |||
245/45R19 102Q | 245/45R18 100Q | 225/50R17 98Q | 195/60R16 89Q | 145/65R15 72Q | |||
255/45R19 104Q | 255/45R18 99Q | 235/50R17 96Q | 205/60R16 96Q | 165/65R15 81Q | |||
215/50R18 92Q | 205/55R17 91Q | 215/60R16 95Q | 175/65R15 88Q | ||||
225/50R18 95Q | 215/55R17 94Q | 225/60R16 98Q | 185/65R15 88Q | ||||
235/50R18 97Q | 225/55R17 97Q | 195/65R16 92Q | 195/65R15 91Q | ||||
245/50R18 104Q | 235/55R17 99Q | 205/65R16 95Q | 205/65R15 94Q | ||||
215/55R18 99Q | 195/60R17 90Q | 215/65R16 98Q | 215/65R15 96Q | ||||
225/55R18 98Q | 215/60R17 96Q | 195/70R15 92Q | |||||
215/60R18 102Q | 225/60R17 99Q | ||||||
225/60R18 100Q | 225/65R17 102Q |
アイスガード7とアイスガード6を比較
実際にアイスガード7とアイスガード6のトレッドパターンやサイドデザインを見比べてみましょう。
タイヤラベルの違いはほとんどなく、アイスガードの文字が白反転の文字から黒文字に変更されたのみです。
アイスガード7の方が全体的にブロックの形状が大きくなっています。これにより接地面が増え、氷にしっかり密着するようになっています。
また、アイスガード7になり、センターの3本のブロック形状が変更されました。
アイスガード6と比べ、エッジ(角)が増えるようなパターンとなっているのがわかります。
エッジが増えたことにより、雪をしっかり搔いてくれるため、雪上でのグリップ向上が期待できます。
サイドデザインは、従来モデルのデザインをそのまま引き継いでいます。
店舗の意見
ヨコハマタイヤ史上最高の氷上性能ということで、冬場の環境が厳しい地域に住んでいる人も安心して履けるスタッドレスタイヤです。
また、本来のスタッドレスタイヤは、氷上・雪上性能を磨くと、代わりにライフや乗り心地などを犠牲にしてしまうことがありますが、本製品は燃費性能や静粛性能、ウェット性能はそのままと、日常での使い勝手も考慮されているのも大きなポイントです。
高性能なスタッドレスを永く使いたい方におすすめのモデルと言えるでしょう。
まとめ
ヨコハマタイヤのスタッドレスの中でも最高峰ブランドに位置付けられるアイスガード7は、従来モデルのアイスガード6から、更に氷上・雪上性能を両立しながら向上させることに成功しています。
もう一度、氷上・雪上性能を旧モデルのアイスガード6と比較してみましょう。
- 氷上制動性能・・・14%向上
- 氷上発進性能・・・15%向上
- 氷上旋回性能・・・7%向上
- 雪上制動性能・・・3%向上
- 雪上発進性能・・・3%向上
- 雪上コーナリング・・・同等以上
もともとスタッドレスタイヤとしてかなり評価が高かった性能がさらに洗練されたため、厳しい環境に住んでいる人も安心して履けるタイヤとなっています。
アイスガード7はもちろん当店でも取り扱っております。
サイズもたくさん展開されていますので、お客様のお車に合ったものを見つけられるでしょう。
また、当店は創業65年の埼玉県川越市最大級のタイヤ専門店で、これまでのタイヤ販売本数は100,000本以上の実績がございます。
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