当社スタッフが2月8日に福島県某所にて行われたグッドイヤーのオールシーズンタイヤ「VECTOR 4SEASONS GEN-3(ベクター フォーシーズンズ ジェンスリー)」と「VECTOR 4SEASONS CARGO(ベクター フォーシーズンズ カーゴ)」の試乗会に参加をしてきました。
今回はその様子や性能のインプレッションをレビューいたします。
もくじ
オールシーズンタイヤとは
試乗会のレビューに入る前にオールシーズンタイヤがどんなタイヤか簡単にご紹介いたします。
オールシーズンタイヤとは平たく言うと「どんな季節でも走行可能なタイヤ」です。
夏の晴れの日はもちろん、雨の日も、冬のちょっとした雪の日も安心してドライブができます。
近年、注目度が上がってきており、各メーカーでサイズ展開が広がってきています。
ヨーロッパではここ6年でシェアが5%から20%と急激に装着率が上がってきているカテゴリーのタイヤです。
ただしスタッドレスタイヤとは違い、アイスバーンのように凍結した道は走行できません。
過酷な積雪や凍結がある地域にお住まいの場合はスタッドレスタイヤの装着をおすすめします。
試乗会の内容、気候
標高約1000メートルにある特設コースで試乗を行いました。
朝晩は氷点下で雪が降ったものの、日中は8℃とこの時期にしては暖かい気候でした。
路面は日中に雪が少し溶け、夜間に再び凍ったことにより圧雪の15cm下はアイスバーンになっているという環境でした。
今回は昨年発売された「VECTOR 4SEASONS GEN-3」と「VECTOR 4SEASONS Hybrid(ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド)」の乗り比べ。
SUV用「VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV(ベクター フォーシーズンズ ジェンスリー エスユーブイ)」と「ASSURANCE WEATHERREADY(アシュランス ウェザーレディ)」の乗り比べ。
また、「VECTOR 4SEASONS CARGO」の試乗をいたしました。
車両は下記の通りたくさんの車種が用意されていました。
- カムリ(4WD) VECTOR 4SEASONS GEN-3
- カムリ(4WD) VECTOR 4SEASONS Hybrid
- ハリアー(4WD) VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV
- ハリアー(4WD) ASSURANCE WEATHERREADY
- ハイエース(4WD) VECTOR 4SEASONS CARGO
- プロボックス(4WD) VECTOR 4SEASONS CARGO
- ピクシストラック(4WD) VECTOR 4SEASONS CARGO
試乗のコースは急制動とスラロームが用意されており、急制動は停止状態から時速20km/hまで加速し、フルブレーキを踏んで急停止。
スラロームは時速20km/hで一定の間隔に設置されたパイロンを交互に避けるといったコースでした。
「VECTOR 4SEASONS GEN-3」と「VECTOR 4SEASONS Hybrid」の比較試乗
最初に、カムリ(4WD)で「VECTOR 4SEASONS GEN-3」と「VECTOR 4SEASONS Hybrid」の乗り比べです。
・発進・急制動
どちらもトラクションコントロールが介入することなく発進、加速ができました。
制動は、ところどころアイスバーンが露出してしまっていて、ラインによってはアイスバーンに乗ってしまい、制動距離が長くなってしまいました。
しかし、雪の面にタイヤがかかるとしっかりと止まってくれます。
恐らく夏タイヤではまったく止まることのできない路面状況でした。
残念ながら、走るコースによって制動距離や感触が変わってしまう為、比較が難しく差を感じることはできませんでした。
・スラローム走行
こちらでは、GEN-3とHybridの差をしっかりと感じることができました。
Hybridでは切り返す際に車の反応が遅れたり、外側に滑ってしまう感触がありましたが、GEN-3はハンドルを切っただけ車がしっかりと向きを変えてくれます。
「滑るかなー、曲がれるかなー」といった心配がありませんので、安心して運転することができました。
Hybridでも走行すること自体は問題ないのですが、この安心感の差は大きいと思います。
「VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV」と「ASSURANCE WEATHERREADY」の比較試乗
次に、ハリアー(4WD)で「VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV」と「ASSURANCE WEATHERREADY」の乗り比べです。
・発進・急制動
こちらもカムリと同じ様に急制動は路面状況が悪く、差を感じることができませんでした。
・スラローム走行
スラロームは車体が大きく重くなったため、より顕著にGEN-3の反応の良さ、ハンドリングの良さを感じることができました。
大きい車体でもGEN-3 SUVはハンドルを切った方向に車体が向きスムーズに進路転換ができました。
「VECTOR 4SEASONS CARGO」の試乗
最後に「VECTOR 4SEASONS CARGO」の試乗を行いました。
・発進・急制動
先の2種類のタイヤと同様に、制動に関してはアイスバーンが出てしまっていることもあり滑ってしまうことがありましたが、雪の面を探しながら止まってくれます。
スタッドレスタイヤまでではありませんが、明らかに夏タイヤとは違う止まり方をしていました。
今回、試乗した商用車は後部が空荷で車重が軽いにも関わらず、しっかりと発進できました。
4WDの車とはいえ、とても良い感触で加速していきます。
・スラローム走行
スラロームもハンドルを切った分だけ車の向きがかわり、ストレスなくクリアできました。
まとめ
「VECTOR 4SEASONS GEN-3」、「VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV」、「VECTOR 4SEASONS CARGO」で圧雪路をなんなく走行することができました。
予想していたよりも、圧雪での走行性能が良くてびっくりしました。
新旧の乗り比べには、急制動はコース環境が良くなかったこともあり「VECTOR 4SEASONS GEN-3」と「VECTOR 4SEASONS Hybrid」、「VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV」と「ASSURANCE WEATHERREADY」の差を感じることができませんでしたが、ハンドリングに関してはしっかりと「VECTOR 4SEASONS GEN-3」の進化を感じることができました。
また、「VECTOR 4SEASONS GEN-3」は乾燥路面での静粛性が格段に良くなっているのも大きな特徴です。
乾燥路面でのレビューもありますので、参考にしてください。
さらに、タイヤ自体の重量も軽くなっているとのことですので、実際に195/65R15の「VECTOR 4SEASONS GEN-3」と「VECTOR 4SEASONS Hybrid」の重さを測ってみました
「VECTOR 4SEASONS GEN-3」が1本7.9kg
「VECTOR 4SEASONS hybrid」が1本8.8kg
1本約1kg(900g)も軽くなっていますね。
燃費性能の向上や走り出しが軽快になることが期待できます。
「VECTOR 4SEASONS GEN-3」は乾燥路面での静粛性が良くなり、雪上性能も向上し、言う事なしでオススメできるタイヤになりました。
特に、今までオールシーズンタイヤは気になるけど、乾燥路面での静粛性や乗り心地を懸念して装着を見送っている方にはオススメです。
当店でもオールシーズンタイヤを各メーカー取り扱っております。
ご不明点などありましたらお気軽に店頭スタッフにおこえがけください。