タイヤは車やバイクだけでなく、自転車や農業用器具、航空機など、日常に関わる様々なものに装着されています。
現在タイヤは国内外問わず様々なメーカーから販売されており、ご購入の際は好きなタイヤが選べるようになりました。
しかし、初めてタイヤ交換をされる方や、タイヤに関する知識をお持ちでない方が、いざタイヤを選ぶとなると、どれを選べば良いのかわからないなんてこともあると思います。
そんな時は、今回ご紹介するタイヤメーカー別売上高ランキングで上位のメーカーからお選びいただくのも一つの方法です。
また、本記事では国内メーカーやアジアンタイヤメーカーの売上の動向についてもご紹介しております。
タイヤ選びの参考に、ぜひお役立てください。
それでは、2022年のタイヤメーカー別売り上げランキングを見て参りましょう。
もくじ
2022年世界のタイヤメーカー売上高ランキング
2022年順位 | 2021年順位 | 社名 | 国 | 2022年売上高 | 2021年売上高 |
1 | 1 | ミシュラン | フランス | 28.2 | 25.9 |
2 | 2 | ブリヂストン | 日本 | 26.6 | 24.2 |
3 | 3 | グッドイヤー | アメリカ | 17.8 | 13.9 |
4 | 4 | コンチネンタル | ドイツ | 12.4 | 13.6 |
5 | 5 | 住友ゴム | 日本 | 7.1 | 6.7 |
6 | 6 | ピレリ | イタリア | 6.9 | 6.2 |
7 | 7 | ハンコック | 韓国 | 6.3 | 6.1 |
8 | 8 | 横浜ゴム | 日本 | 5.7 | 4.8 |
9 | 9 | 中策ゴム | 中国 | 4.1 | 4.6 |
10 | 10 | マキシス/チェンシン | 台湾 | 3.6 | 3.8 |
※売上高単位は10億USドル
ランキング自体で見ると、前年度の2021年からトップ10に変動はありません。
2022年度もミシュランとブリヂストンの2大メーカーが3位のグッドイヤーに大きな差をつけています。ただし、前年度からの伸び幅で考えると、グッドイヤーが最も大きいと言えます。
4位のコンチネンタル(ドイツ)、9位の中策ゴム(中国)、10位のマキシス(台湾)は前年度と比較すると、わずかに売上高を落としていますが、それ以外のメーカーは全体的に上向きとなっています。
国内では新車の販売台数の落ち込みに伴い、タイヤの販売数も落ち込み傾向にあります。
しかし、世界に視野を向けてみると、コロナ禍以降経済が活性化し始め、販売台数は順調に増加。一部の新興国では、コロナ禍以前よりも生産数を上回るところもあるほどです。
また、トップ10以外では、アポロタイヤ(13位)やMRF(14位)、JKタイヤ(19位)と、インドのタイヤメーカーが売り上げを伸ばしているのも目立ちます。
インドのタイヤ市場は年々大幅に拡大を続けており、来年度以降さらにランキング上位に進出するのは間違いないでしょう。
ちなみに北米市場におけるゴム製品売り上げランキングでは、
- ブリヂストン・アメリカス
- ミシュラン・ノース・アメリカ
- グッドイヤー・タイヤ&ラバー
と、こちらもトップ3は世界の売上高ランキング通りとなっています。
また、ヨコハマ・タイヤ・コーポレーションは北米市場での販売が堅調に推移したため、12位から6位まで飛躍しています。
北米では低燃費タイヤが求められている傾向にあり、北米の各メーカーはユーザーの需要を汲み取ったタイヤを次々と開発し、順調に売り上げを伸ばしています。
ランキングトップ3タイヤメーカーの傾向
トップ3メーカーの傾向を見ていきましょう。
【ミシュラン】堂々の4年連続売上高No.1
着実に連続首位記録を更新し続けているミシュランは、
- 大口径化されたタイヤの販売
- EU圏ではオールシーズンタイヤの販売
- EV用低燃費タイヤの販売
など、変化し続けるタイヤの需要に上手く対応しながら順調に売上を伸ばしてきました。
日本国内でも多くのブランドが展開されており、幅広いユーザーの需要に応えるタイヤを取り揃えています。
- パイロット・・・高性能スポーツタイヤ
- プライマシー・・・コンフォートタイヤ
- エナジー・・・エコタイヤ
- アジリス・・・商業用タイヤ
- ラティチュード・・・クロスオーバーSUV用タイヤ
- クロスクライメイト・・・オールシーズンタイヤ
- エックスアイス・・・スタッドレスタイヤ
- クラシック・・・クラシック車用タイヤ
今後も変化する市場のニーズにいち早く対応した高品質なタイヤを発売してくれるでしょう。
【ブリヂストン】絶対的な信頼性を持つジャパンブランド
前年度よりも差を広げられた国内最大手のブリヂストンですが、高い品質やブランド力は世界No.1といっても過言ではありません。
言うまでもなく国内での販売数はダントツのトップで、世界でも150カ国以上の地域で販売されているジャパンブランドのメーカーです。
品質重視であるため、お値段は少々高めに設定されていますが、どのタイヤを履いたとしても、お値段以上の満足感が得られるのは間違いないでしょう。
ブリヂストンも多くのオリジナルブランドを展開しています。
- レグノ・・・コンフォートタイヤ
- ポテンザ・・・スポーツタイヤ
- エコピア・・・低燃費タイヤ
- デューラー・・・SUV用タイヤ
- アレンザ・・・オンロード向けSUV用タイヤ
- ブリザック・・・スタッドレスタイヤ
- プレイズ・・・ウェットに強いタイヤ
- ニューノ・・・ノーマルタイヤ
ブランドネームもかなり有名ですので、名前を聞いてピンとくる方も多いのではないでしょうか。
【グッドイヤー】歴史ある北米タイヤメーカーから巨大企業へ
120年以上の歴史を持つ北米発祥のタイヤメーカーグッドイヤーは、今年度も3位にランクインしています。
グッドイヤーは2021年にアメリカのクーパータイヤを買収し、一気に巨大メーカーへと成長しました。
もちろん独自の技術も数多く持っているメーカーで、高品質で高性能なブランドのタイヤを数多く展開。世界25カ国で新車装着タイヤとして採用されている実績からも、高品質なタイヤであることがわかります。
グッドイヤーで展開されているブランドも、有名なものが多くなっています。
- ベクター・・・オールシーズンタイヤ
- アイスナビ・・・スタッドレスタイヤ
- エフィシェントグリップ・・・コンフォートタイヤ
- イーグル・・・スポーツタイヤ
- ラングラー・・・オフロードタイヤ
- カーゴ・・・商用車用タイヤ
- フレックススチール・・・ライトトラック用タイヤ
国内では「イーグル」や「アイスナビ」ブランドなども有名です。どこかで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
国内メーカーの動向
日本国内では少子高齢化や物価高、若者の車離れなどによって自動車の生産台数自体が減少傾向にあるため、タイヤ市場も伸び悩んでいます。
特に近年は原材料費の高騰や、燃料費の高止まり、高騰する物価の影響が大きく、消費者は品質重視から価格重視へと視点を変える傾向にあるため、メーカー同士の価格競争がより激化しています。
ただ、世界的にはタイヤの需要は伸びており、加えて円安による収益の底上げもありますので、輸出も行っている国内メーカーで考えると、2021年度からの売上は順調に伸びているとも言えます。
今後はいかにして国内市場での収益を立て直すかが課題だと言えるでしょう。
年々進化するアジアンタイヤの2022年度は?
上位のタイヤメーカーに大きな変動はありませんが、それでも韓国のハンコックや中国の中策ゴムは売上ランキングトップ10にランクインしています。
アジア圏にある新興国の発展は目覚ましく、特に自動車の普及が大きく進んでいます。
新興国はどちらかというと品質よりも低価格を重視される傾向にあるため、リーズナブルな価格が売りのアジアンタイヤの需要に拍車がかかっています。
また、近年では新規参入のアジアンタイヤメーカーも増えており、より競争が激化しています。
もちろん競争が激しければ自ずと品質も高められてきます。これまでランキング上位にいた日本やヨーロッパ、北米のタイヤメーカーの勢力図に影響を与える日もそう遠くはないでしょう。
ちなみに当店でもアジアンタイヤの取り扱いを行っております。
- GT RADIAL(インドネシア)
- ハンコック(韓国)
- ラウフェン(韓国)
- クムホ(韓国)
- ネクセン(韓国)
- ロードストーン(韓国)
- ナンカン(台湾)
- マキシス(台湾)
当店では上記メーカーのタイヤをおすすめしております。
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まとめ
アフターコロナとなり、世界的に自動車の販売自体は回復傾向にあり、それに伴いタイヤの需要も徐々に伸び始めています。
売上ランキング自体は前年度と大きな変動はありませんでしたが、全体的な売上高の上がり幅は上昇傾向と言えるでしょう。
ただし、国内に目を向けると、物価高や材料費の高騰などの影響から、タイヤ全体の販売数自体は伸び悩み、今後の展開に課題を残しています。
一方、アジアンタイヤの成長はめざましく、安くて高品質なタイヤが増えてきました。今後のタイヤ選びの際の選択肢としても十分に考えられるでしょう。
当店では、今回ご紹介したランキングに載っているメーカーはもちろん、それ以外のメーカーのタイヤも数多く取り扱っております。
これまで様々なタイヤの販売を行ってきた実績もございますので、タイヤ選びに関してお悩みであれば、ぜひご相談ください。
また、装着したタイヤについての詳しい情報などについては、当社のホームページ内でもご紹介しております。
おすすめのタイヤはYouTube動画でもご紹介しておりますので、タイヤ選びにぜひお役立てください。
タイヤに関することなら、ぜひ当店にお任せください!
〜埼玉県川越市最大級のタイヤ専門店〜
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