イタリアのタイヤメーカーピレリが展開している「チントュラートオールシーズン」。
「チントュラート」シリーズは元々コンフォート性能や環境性能が優れたサマータイヤブランドとして展開されていましたが、そこから派生する形で、2015年にオールシーズンのタイヤブランド「チントュラートオールシーズン」が生まれました。
そして2024年7月には、最新のオールシーズンタイヤのチントュラートオールシーズンSF3が発売されました。
チントュラートオールシーズンSF3は、厳しい冬の路面から、夏のドライ路面、さらにウェット路面まで幅広く安定してグリップするタイヤとして、欧州で高評価を得ている製品です。
そこで本記事では、チントュラートオールシーズンSF3の特徴や、新たに採用されている技術についてご紹介していきます。
オールシーズンタイヤのご購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
サマーシーズンも快適に走れるオールシーズタイヤ
チントュラートオールシーズンSF3は、元々サマータイヤとして定評のあった「チントュラート」シリーズをベースに開発されています。
静粛性や環境性能が優れ、さらにオリジナルの技術「シールインサイド」や「ランフラット構造」も採用されており、日常のドライ路面でも快適にお乗りいただけます。
また、ピレリの最新シミュレーション技術によって、あらゆる条件下で高い性能が発揮できるように設計されています。
特にブレーキをかけた時のコントロール性の高さには定評があり、欧州ラベリング規格の「ノイズ」項目では「A」または「B」と、高評価を獲得しています。
では、具体的にどのような技術が採用されているのか、見てみましょう。
「インターロック式V字型ブロック」でウェット・静粛性が向上
チントュラートオールシーズンSF3のトレッド表面は、外に向かうようなV字型の細かい溝が切られています。
これは「インターロック式V字型ブロック」と呼ばれる独自のパターン設計で、雨や雪を効率良く排出する効果があります。
タイヤは一般的に横に広がる溝を沢山入れると雨水を効率良く排水できますが、その分抵抗が生まれやすくなり、ドライ路面でのパフォーマンスが低下しがちです。
しかしピレリでは、この対策として高温下でもタイヤの剛性を維持する新コンパウンドを採用。このおかげで溝が多くても不要な転がり抵抗が生まれず、ドライ路面でもスムーズに転がるようになっています。
シーランド比が高く(溝面積が多い)なっているため、排水、排雪性が高く、ウェット路面や雪上路面で安定したグリップを発揮するタイヤに仕上げられています。
新構造の3Dサイプで雪道も安心してブレーキング可能
長細いトレッドブロックに入っている1本のサイプは、3Dサイプ「アダプティブトレッドテクノロジー」が採用されています。
新品時はストレート形状のサイプ形状ですが、摩耗が進むに連れて徐々にギザギザ形状に変化していく構造をしています。
このおかげで溝が減っても雪上路面をしっかりと掴んでくれるため、タイヤが減っても安心して雪道が走れます。
シールインサイド構造で突発的なパンクトラブルにも強い
チントュラートオールシーズンSF3は、ピレリの独自技術「シールインサイド」が採用されているサイズもあります。
「シールインサイド」は、タイヤのトレッド内側に特殊な粘着性のあるシートが貼られており、万が一釘や鋭利なものが刺さっても、瞬間的に穴を塞ぐ仕組みです。
異物が刺さってもすぐに空気が抜けず、しばらくの間は走り続けることができるため、事故のリスクを低減できます。
欧州ラベリング制度等で多くの評価を獲得
チントュラートオールシーズンSF3は比較的新しいタイヤですので、日本のラベリング制度での評価は定まっていません。
しかし欧州の方では、数多くの認証評価で高評価を獲得しています。
- 欧州タイヤラベリング・・・ノイズ「A」または「B」
- TÜV SÜD(テュフズード)認証
- DEKRA(デクラ)認証・・・混合条件(ドライ・ウェット・雪上)ブレーキ評価で高評価
※TÜV SÜD(テュフズード)認証・・・ドイツ発祥の国際第三者認証機関 ※DEKRA(デクラ)認証・・・ドイツの独立認証機関
日本と欧州のグレーディングシステムは若干評価基準が異なりますが、欧州では”静かなタイヤ”として評価されています。日本でも比較的静かなオールシーズンタイヤだというのは間違いないでしょう。
店舗の意見
積雪量が少ない地域のドライバーを悩ますのが、ウインターシーズンのタイヤ問題です。
「スタッドレスタイヤに履き替えるまではいかないものの、サマータイヤのままでは心許ない……」そんな方におすすめなのが、今回ご紹介するチントュラートオールシーズンSF3です。
本製品は新コンパウンドとタイヤパターン、そして3Dサイプの組み合わせにより、ウェット性能と静粛性が高められています。
しかも3Dサイプはタイヤを通して伝わるエネルギー量に応じて開閉具合が変わるという新技術が採用されています。
もちろん雨や雪の日などの悪条件でのグリップも安定していますので、1年を通してドライブを楽しみたい方におすすめです。
チントュラートオールシーズンSF3のサイズ展開
チントュラートオールシーズンSF3のサイズは、16〜19インチ、全35種類が展開されています。
(235/40R18 95Y XLは2025年に導入予定です)
19インチ | 18インチ | 17インチ | 16インチ |
---|---|---|---|
225/40R19 93Y XL | 215/50R18 92W | 205/45R17 88W XL | 195/55R16 91V XL |
225/45R19 96W XL | 215/55R18 99V XL | 205/50R17 93W XL | 205/55R16 94V XL |
225/55R19 99W | 225/40R18 92Y XL | 205/55R17 95V XL | 215/65R16 102V XL |
235/40R19 96Y XL | 225/45R18 95Y XL | 215/50R17 95W XL | |
235/50R19 103W XL※ | 225/50R18 99W XL | 215/55R17 98W XL※ | |
245/35R19 93Y XL | 225/55R18 102V XL | 215/60R17 100V XL | |
245/40R19 98Y XL | 225/60R18 104V XL | 225/45R17 94W XL | |
235/40R18 95Y XL(2025年導入予定) | 225/50R17 98W XL | ||
235/45R18 98Y XL※ | 225/55R17 101Y XL | ||
235/55R18 104V XL※ | 225/60R17 103V XL | ||
245/40R18 97Y XL | 225/65R17 106V XL | ||
235/55R18 104V XL※ | 235/45R17 97Y XL | ||
235/55R17 103V XL | |||
1. ※・・・「シールインサイド」が採用されているタイヤ
2. XL・・・エクストラロード規格のタイヤ
まとめ
ピレリから販売されているチントュラートオールシーズンSF3は、欧州で高評価を得ているオールシーズンタイヤ。ドライ路面でも気持ち良く走り続けられるように仕上げられているのがポイントです。
また、本製品はピレリの最新シミュレーション技術や独自技術によって設計されており、雪道でも安定したグリップを発揮します。
突然の天候変化にもしっかりと対応できるタイヤですので、積雪が少ない地域にお住まいの方は、タイヤ交換の問題から解放されるはずです。
もちろんチントュラートオールシーズンSF3は、当店相広タイヤ商会 タイヤガーデン川越でも販売しています。
また、他メーカーのオールシーズンタイヤも取り扱っており、それぞれのタイヤの特徴の紹介や、お客様のお車に見合ったタイヤのご提案も可能です。
オールシーズンタイヤ購入を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。