早いものでもうスタッドレスの話題がちょこちょこと聞こえ始めています。
備えあれば憂いなし、ということで、冬に向けて早めの準備をしておくことをおすすめします。
今年はヨコハマタイヤのアイスガード5がマイナーチェンジされ、アイスガード5プラスとなりました。
2015年8月1日から順次発売となります。
今回はそのアイスガード5プラス(以下 5プラス)についての記事です。
基本的なコンセプトは一緒!「氷に利く・永く利く・燃費に利く」
5プラスはアイスガード5と同様に三つのコンセプトをあげています。
- 氷に利く
- 永く利く
- 燃費に利く
これらそれぞれについて紐解いてみましょう
氷に利く
氷上での制動性能が高い、つまりアイスバーンのような路面でもブレーキがよく利く、という売り文句です。
マイナーチェンジ前のアイスガード5の時点で、ひとつ前のモデルであるアイスガード3プラスと比べ8%短く止まる、という試験データが出ていましたが5プラスでは更に7%短く止まるようになりました。
スタッドレスの進化は目覚しいものがありますね。
いままでの商品でも十分な性能を体感できましたので、更に向上するとなるとより期待が持てますね。
厳しい環境で使用するスタッドレスタイヤですから、いざという時にしっかりと氷に食い込んでくれる氷上性能が上がるというのは心強く感じます。
永く利く
スタッドレスタイヤはゴムが柔らかければ柔らかいほど氷結路面に密着して性能を出すことができます。
しかし、タイヤのゴムは低温時は硬くなりやすく、また、長期的に使用していると次第に硬くなります。
5プラスは「永く利く」と銘打って、ゴムの硬化を防ぐ商品設計がなされています。
メーカーカタログでは4年後も高レベルの氷上グリップ力が持続すると記載されています。
一般的にスタッドレスタイヤの寿命が2、3年と言われる中で4年使えるというのは大きなメリットですね。
燃費に利く
タイヤの燃費性能は近年注目度が高い指標です。今では夏タイヤの売れ筋は低燃費タイヤがほとんどを占めています。
しかしながらスタッドレスタイヤに燃費性能を求めるなんて少し前では考えもしなかったですね。
アイスガード5は前モデルのアイスガード3プラスよりも5%転がり抵抗が低減されていましたが、5プラスはさらにそこから7%低減しています。
なんと、同じヨコハマタイヤのスタンダードエコタイヤであるエコス ES31と同等の転がり抵抗を実現しています。
これはすごいですね。スタッドレスタイヤであるにもかかわらず、低燃費タイヤであるなんて美味しいところどりもいいとこです。
スタッドレスを履くと燃費が落ちる、という常識は今や通用しないのかもしれません。
見た目の違いを写真で比較
メーカーさんにお願いして同じサイズで5プラスとアイスガード5の両方を取り寄せてもらいました。
写真で比較するとその違い(あるいは共通点)がわかると思います。
まずはラベル
上が5プラスです。色やデザインが微妙に違いますね。
5プラスのほうは製造時期情報などが読み取れるQRコードが印刷されています。
続いてトレッド(接地)面
上が5プラスで下がマイナーチェンジ前のアイスガード5です。
トレッドパターンについては変更はありません。
性能の差は純粋にタイヤのコンパウンド(ゴムやシリカ、カーボンなどの配合率)によって生み出されています。
サイドウォールの作り
こちらも上が5プラスで下がマイナーチェンジ前のアイスガード5です。
よく見ると凹凸に違いがありますね。
5プラスはロゴマークが凹んだデザインになっています。
ヨコハマタイヤのブルーアースエースシリーズなど最近はこのようにサイドウォールのデザインをへこませるデザインが多くなってきています。
どうやらこのほうが余計な空気抵抗が少なく燃費にも影響が出るようです。
斜めにして見てみるとその違いがよくわかります。
見た感じでも5プラスのほうが良さそうなのがわかるかと思います。
まとめ
iceGUARD 5 PLUS(アイスガード5プラス)、とても良さそうなタイヤですね。
氷上、雪上の制動性能もそうですが「燃費に利く」というところが一番の強みかと思います。
また、4年間使用できるというのもいいですね。
スタッドレスタイヤ自体は安い買い物では無いですが、節約できるガソリン代や長期使用できることを考えるとお買い得なのではないでしょうか。
私も今年はこのタイヤを買って雪山にスノーボードに行きたいです。