お客様からよく「どこのタイヤが一番売れてるの?」と聞かれることがあります。
そんな時私はなるべく客観的な情報をお伝えしています。
今回は日本国内と海外でのタイヤメーカー別シェアをみていきます。
世界タイヤメーカー別シェアランキング
ブリヂストンの企業サイトにデータがありました。
2018年発表の2016年時点のデータです。
ランキング [シェア率%]
- 1位 ブリヂストン [14.6]
- 2位 ミシュラン [14.0]
- 3位 グッドイヤー [9.0]
- 4位 コンチネンタル [7.1]
- 5位 ピレリ [4.2]
- 6位 住友ゴム(ダンロップ) [4.0]
- 7位 ハンコック [3.3]
- 8位 横浜ゴム(ヨコハマタイヤ) [2.8]
- 9位 正新ゴム [2.6]
- 10位 中策ゴム(ZCラバー) [2.1]
国内でも有名なブリヂストンがトップですね。
ブリヂストンは資本金1,263億5,400万円、連結従業員数142,669名と巨大な会社です。
国内はもちろんのこと、海外、特に北米での売上が半分近くを占めています。
上位のブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤーはタイヤ業界の3強です。
2005年にはこの三社だけで合計53.2%と過半数を超えるシェアがありました。
しかしながら現在に至るまでにジリジリと落としており、現在では4割を割っています。
反面、韓国のハンコックやMAXXIS(マキシス)で有名な正新ゴム、主に北米で販売数を伸ばす中策ゴムなど、新興メーカーの台頭が目立ちます。
最近国内でも中国や韓国、台湾、マレーシア、インドネシアなどのアジアンタイヤを装着している車をよく見かけます。
廉価なタイヤが多く価格面の優位性でシェアを獲得していっている、というのが実情でしょうか。
ただし、シェア上位10社のアジアタイヤメーカーは直近1年で軒並みシェアを落としているようです。
ヨーロッパや日本のタイヤメーカーはわずかながらシェアを伸ばしている会社が多いですね。
日本国内シェア
業界動向サーチさんのデータを参考にしています。
2015年〜2016年の売上高ベースの情報です。
ゴム・タイヤ業界の現状、動向、ランキングなど-業界動向サーチ
なお、こちらはタイヤのみのシェアではなく、ゴム製品全般のデータとなっています。
ランキング [シェア率%]
- 1位 ブリヂストン [55.9]
- 2位 住友ゴム(ダンロップ) [12.5]
- 3位 横浜ゴム(ヨコハマタイヤ) [9.3]
- 4位 住友理工 [6.3]
- 5位 東洋ゴム(トーヨータイヤ) [6.0]
国内シェアでもやはりブリヂストンが一位ですね。半分以上とダントツのシェア率です。
ブリヂストンは乗用車だけではなく、トラックなどの大型タイヤ、産業用タイヤ、二輪用タイヤなど幅広い分野での販売がこのような結果につながっています。
また、自動車メーカーの工場出荷時に装着されている新車装着タイヤへの納入も非常に多いこともシェアが大きい理由の一つです。
2位は住友ゴム。
アメリカのグッドイヤーとの提携が解消されましたが、まだしばらくはグッドイヤーのタイヤも国内住友ゴムの工場で生産されるようです。
今後ダンロップとファルケンの2ブランドが主力となりますので国内でのシェアは下降が予想されます。
3位はヨコハマタイヤの横浜ゴムです。
近年ではクラシックカー向けのタイヤ復刻や4×4向けタイヤへの注力、アドバンブランドのグローバル展開など意欲的な姿勢がみてとれます。
日本国内での知名度も高いブランドです。
4位の住友理工はタイヤではなく、自動車部品のゴムホースやプリンター部品などを手がけている会社です。
特に自動車部品のゴム製品としては国内トップシェアのようです。
5位の東洋ゴムはミニバン向けのトランパスタイヤシリーズが人気のタイヤメーカーです。
またトラック用などの大型タイヤにおいて国内では一定の評価があります。
まとめ
これだけパッと見るとブリヂストン強し!!という感じが強いですね。
シェアが高いメーカーの製品はそれだけで安心感があるのがいいですね。
今回取り上げたシェアはもちろん参考になりますが、それだけではなく、タイヤの特性や長所短所など総合的に考慮して自分の車に一番あったタイヤを選ぶのが良いでしょう。