タイヤには自動車メーカーの承認マークが「あり」のものと「なし」のものがあります。
今回はそんなメーカーの承認マークについて詳しく記事にしています。
もくじ
承認マークつきタイヤとは
自動車メーカーとタイヤメーカーが共同でタイヤの開発を行い、厳格なテストをクリアしたものに自動車メーカーの承認マークが与えられます。
いわゆる自動車メーカー推奨の純正タイヤと言っても良いかもしれません。
自動車メーカーが開発時に意図した、車の性能を最大限に発揮してくれることを証明するマークだと言えます。
承認マークつきのタイヤにはタイヤの側面部に承認マークが刻印されています。
(下の写真では「AO」承認マークが刻印されています。)
また、新品出荷時に貼り付けられるタイヤラベルにも記載があります。
(下の写真では「N3」承認マークの記載があります)
自動車メーカーはタイヤメーカーに専用のタイヤを製造させることで自動車のパフォーマンスとコストのコントロールを実現します。
タイヤメーカーからすると一流の自動車メーカーに専用品として納入することは技術力や生産力を評価された証として大きな実績となります。
そのような背景から、アジアなどに拠点を持つ新興タイヤメーカーからは承認マーク付きのタイヤはほとんど販売されていません。
なお、こうしたタイヤは輸入車(外国車)に多く装着されています。
承認マークの種類とメーカー一覧
主要な自動車メーカーの承認マークの種類を記載します。
- メルセデス・ベンツ「MO」「MOE」
- BMW・MINI「☆」「M3」
- アウディ「RO」「AO」
- ポルシェ「N」
- テスラ「T」
- ボルボ「VOL」
- ロータス「LS」
- パガーニ「HP」
- フェラーリ「F」「K」
- マセラティ「MGT」
- ランボルギーニ「L」
- ランドローバー「RL」
- マクラーレン「MC」「MC1」
- アルファロメオ「AR」「ARR」
- ベントレー「B」「B1」「BC」「BL」
- アストンマーチン「AM8」「AM9」「AMP」「AMR」「AMS」「AMV」「AMX」「AM」
メーカーによって刻印の種類や数が異なることがわかるかと思います。
BMWとMINIのタイヤには英数字ではなくシンプルな「☆」のマークが刻印されます。
無機質なタイヤにワンポイントのアクセントになり見た目にも良いですね。
ポルシェには「N」が使用されます。その後に0~6といった数字がついています。
これはひとつの車種に対してそのタイヤメーカーから何世代目の承認タイヤなのかを表しています。
メルセデス・ベンツは「MO」と「MOE」のマークがあります。
MOEは「メルセデス・オリジナル・エクステンディド(拡大適用)」を示し、ランフラットタイヤに刻印されます。
また、フォルクスワーゲンのように純正タイヤでありながら、マークがついていないものもあります。
必ずしも輸入車のすべての純正タイヤにマークがついているというわけではありません。
承認マークの「あり」と「なし」の違い
タイヤを選ぶ時、承認マークがついているものを選択するか否かは気になるところかと思います。
それぞれメリット・デメリットがあります。
承認マーク付きタイヤを選ぶメリット
承認マークがついているタイヤの一番のメリットは、自動車メーカーがお墨付きを与えたタイヤを使用することができるということです。
自動車にとってベストな性能バランスで開発されたタイヤですので純正品がもつ安心感を得られますね。
また、輸入車は現地での走行を前提に設計されており、国産車と比べて想定されている走行条件や路面条件が大きく異なります。
例えばドイツのアウトバーンのようにスピード制限がなく超高速で走ることにも耐えられるようになっていたり、石畳のように路面の凹凸が多い場所での耐久性も求められます。
このような様々な性能が求められる自動車に用いられるタイヤですから、国内向けのタイヤとは少々造りが異なるのは想像に容易いでしょう。
タイヤに求める性能にこだわる場合は承認マーク付きタイヤでなくても良い
タイヤは種類に応じて様々な性能の特徴があります。
- ドライグリップ性能
- ウェットグリップ性能
- 燃費性能
- 耐摩耗性能
- 静粛性能
- 乗り心地
などです。
これらの中で、純正タイヤ以上に求める性能がある場合は承認マークつきのタイヤにこだわらなくても良いかと思います。
たとえば
「純正タイヤは減るのが早いからもっと長持ちするタイヤが良い」
「今より静かで乗り心地が良いタイヤにしたい」
などといった要望がよくあります。
承認マークつきの純正タイヤはハイグリップのスポーツタイヤが多い傾向にあります。
ハイグリップにこだわらないという方にとっては一考の余地ありでしょう。
承認マークつきタイヤのデメリット
デメリットとしては価格の高さがあげられます。
承認マーク付きのタイヤは同じサイズ、同じブランドでも無印のものと比べて価格面で多少高くなる傾向にあります。
承認マークがつくタイヤは開発や製造に時間とお金をかけており、その分高性能に仕上げてあります。
それはそのまま商品価格にも反映されるのは当然の流れです。
近年では安価なアジアメーカーのタイヤも多く出回っており、同じサイズでも非常に安いタイヤは多くあります。
ただし、あまりに性能が異なるタイヤはクルマ本来のパフォーマンスを大きく損なう恐れがあります。
マーク無しのタイヤでも純正タイヤと同等かそれに近い価格帯のタイヤを選ぶことをおすすめいたします。
結局タイヤは承認マーク「あり」「なし」どちらを選んだら良いの?
タイヤの選び方はどのような場面で車を使うのかということが重要だと考えます。
現在承認マーク付きの純正タイヤを装着していて、その走りに満足しているのであればそのまま承認マーク付きのタイヤを装着するのが良いかと思います。
メルセデス・ベンツやBMW、アウディなどでは承認タイヤの装着を推奨しているお店が数多くあります。
タイヤは磨耗や経年劣化が進むとグリップや静粛性が落ちてきます。
同じタイヤを新しくするだけでも性能の向上を感じられます。
承認マーク付きのタイヤを選べば自動車メーカーが意図している車の性能を最大限に体感できるはずです。
普段の車の使い方が近所の買い物程度などでタイヤがオーバースペックだと感じるのであればタイヤには別の性能を求めてみるのも良いでしょう。
燃費性能や耐摩耗性能、静粛性能など、どのような性能を重視するかを予め決めておくと選びやすくなります。
必ずしも承認マークのついたものでなければならないということではなく、車の使用用途に応じて選択することをおすすめします。
パフォーマンスを重視するのか、それとも実用性を大事にするのか、それぞれの思惑をもとに選んでいくことが大切です。
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