この記事ではタイヤのパンクについてその原因、対処法、修理方法などをタイヤ専門店のプロの目線で詳しく解説しています。
タイヤがパンクする原因
自動車のトラブルで非常に多いのがタイヤのパンクです。
パンクしてもドライバーは気づかないこともありますが、ほとんどの場合走行中にアクセルが重いと感じたり、ハンドル操作がやりにくくなったりといった症状でわかります。
タイヤのパンクの原因は、大きく分けて5つあります。
- 釘やとがったガラス片など異物がタイヤに刺さる
- タイヤの側面を縁石等にこすりつける
- ホイールリムの変形、劣化
- タイヤの空気圧が適正でない
- いたずら
一つ目は釘や鉄板、とがったガラス片などの異物がタイヤに刺さった場合です。
パンクの原因としては最もポピュラーで一番発生率の高いものです。
二つ目はタイヤの側面を縁石などにこすりつけたことによるパンクです。
走行中にカーブで曲がるタイミングを間違えて擦ったり、お店に入る時にうっかり見落としていて擦ったりしてパンクします。
多くの場合タイヤの側面のパンクは修理ができませんが、注意深く運転することで避けることもできます。
三つ目の原因としてあげられるのがホイールリムの変形、劣化などによるものです。
ホイールリムとは、タイヤが組み合わさっているホイールの円周部分のことを指します。
どこかにぶつけてホイールリムが曲がったり長期間の利用でホイール自体が腐食するなど劣化した場合、その箇所からエアーが抜けパンクにつながります。
当店の経験で言えば、古いメッキホイールを装着している車で特に発生しやすいと感じます。
四つ目が、タイヤの空気圧が適正でない場合に起こるパンクです。
日常管理が不足しタイヤの空気圧が少ないまま走行するとタイヤに無理な負荷がかかりゴムや内部のコードが損傷します。
そのまま走行するとゴムの剥離を起こしたり、変形したりして最悪の場合バーストにも繋がりかねません。
五つ目としてあげられるのが、いたずらによるパンクです。
稀にニュースなどにも取り上げられるように、人の手により故意にタイヤに穴を開けたり空気が抜かれるという事件が実際に起っています。
タイヤの状態からはパンクの原因がいたずらか自然発生かを見極めることは難しいですが、もし何か思い当たるようであれば警察に相談するのが良いかもしれません。
パンクしてしまった場合の対処方法
タイヤがパンクしてしまったことに気づいたら、まずタイヤとパンクの状態をよくチェックし空気がどのくらい抜けているか確認しましょう。
釘などが刺さったまま抜けておらず、空気が抜ける速度がとてもゆっくりな場合は、近くのお店までくらいなら走行できることがあります。
逆にパンク箇所が大きかったり刺さったものが抜けて、空気が一気に抜けてタイヤがぺちゃんこになってしまったら自走は困難です。
その場合は自動車を近くの路肩や広い駐車場など安全な所に停車させます。
スペアタイヤを積んでいる車であれば自分でタイヤ交換をすることで、ひとまず走行できる状態にできます。
ジャッキやレンチなど工具一式も車に載っているはずですので、自動車の説明書をよく確認し安全かつ確実に作業して下さい。
作業が自分できなかったりスペアタイヤを積んでいない場合はJAFなどロードサービスや近くのタイヤ専門店などに出張サービスを依頼すると良いでしょう。
ロードサービスを呼ぶと近くのタイヤを扱っているお店(カーディーラー、タイヤ専門店、カー用品店など)までレッカーで移動してくれます。
そこでパンク修理か新しいタイヤに交換することになります。
パンク修理の方法
パンクの修理方法は主に下記のような三つがあります。
- 外面修理
- 内面修理
- 焼き付け修理
タイヤの外面修理
外面修理はタイヤの外側からパンク修理材のプラグなどを用いて修理します。
修理方法としては簡易的ですがこれでもしっかりと穴はふさがり、再度タイヤを利用することができます。
主に釘のような細いものが真っ直ぐタイヤに刺さった場合の修理に用いられます。
作業時間も15分~30分程度と短く、修理にかかる料金もおおよそ2,000円から4,000円とリーズナブルです。
タイヤの内面修理
内面修理は文字通りタイヤの内部から修理をします。
内側からパッチを当てるので外面修理よりも確実で、しっかりと穴をふさぐことが出来ます。
パンクの穴が大きかったり、斜めの穴だったりと外面修理では対応できない場合に用いられます。
作業の工程も増えるので、かかる時間も30分~1時間弱と外面修理よりは長くなります。
また料金は3,500円~7,000円くらいが相場です。
外面修理より確実ですので安心感があります。
焼き付け修理
焼き付け修理は専用のゴム材を使って、タイヤを熱で圧着させる方法です。
パンクの穴が裂けてしまっていたり、内面修理でも対応できない場合に用いられます。
どの修理方法よりも確実ですが、タイヤの専門店でも対応できないところがあるなどお店は限られます。
ゴムに熱を加える時間が必要なため、作業時間は1時間以上かかることがほとんどです。
料金はゴム材の量などに応じてお店によって様々に設定されていますが、内面修理よりは高価になります。
それでもほとんどの場合、新品タイヤを購入するよりは安く済みますのでまずはパンク修理を試してみるのが良いでしょう。
当店ではこれらパンク修理3つの方法すべて対応可能です。
プロのスタッフが対応いたしますのでご安心の上お気軽にご利用ください。
修理ができないタイヤの見分け方
パンク修理は費用を抑えられる対処方法ではありますが、残念ながら修理ができない場合があります。
できるかできないかは下記のような項目をチェックします。
- パンクをしている箇所
- パンクの穴の大きさ
- パンクの穴の状態
- 空気が入っていない状態で走行したか
まずパンクしている箇所についてです。
パンク修理で対応できるのはタイヤと地面が接する面(トレッド面)だけです。
運悪くタイヤの角のショルダー部分で釘を踏んでしまったり縁石などに擦ってサイドウォール部分にキズや損傷があるタイヤは修理ができません。
ショルダーやサイドウォールは走行中に激しく屈伸し続けるため、修理をしてもしばらくするとエア漏れしてしまうというのがその理由です。
パンクの穴があまりに大きいと修理ができないことがあります。
目安として10mm程度の穴までなら修理対応ができるかと思います。
ただしパンク穴が裂けていたり斜めの角度だったりすると修理できないものもありますので注意が必要です。
また、パンクしてタイヤに空気が入っていない状態で走行したタイヤはパンク修理ができません。
下の画像のようにサイドウォールの部分が変形していたり、引きずったような後がある場合は内部のコードも損傷しており空気を再度入れることができません。
もしもの時、パンクしたときの応急処置
タイヤのパンクは突然やってきます。
どれだけ気をつけていても前もって回避するのは難しいでしょう。
ですが、運悪くパンクしてしまっても応急処置を自分で行うことはできます。
最近では応急処置キットと呼ばれるものも販売されています。
例えば横浜ゴムが発売している「AIRLOCK ONE 」という商品は、パンク修理剤とエアーコンプレッサーが一体化しており、誰でも簡単にその場でパンクの応急処置ができます。
スペアタイヤを積んでいない車や、自分でスペアに交換することが難しいのであればこのような商品を活用するのもひとつの手です。
最後に
自動車を安心・安全に利用するためには、足元を支えるタイヤが万全であることが絶対条件です。
パンクしてしまったらあわてず落ち着いて正しい対処をすることが肝心です。
当店ではタイヤの「外面修理」「内面修理」「焼き付け修理」はもちろんのこと、出張サービス(川越市近郊)やAIRLOCK ONEの販売も行っています。
タイヤのことはタイヤのプロにおまかせ下さい。
お気軽にご相談いただければ幸いです。
こちらもCHECK
タイヤパンク修理[外面修理・内面修理・焼付修理]
タイヤは釘などを踏んでパンクしてしまっても状態によっては修理することが可能です。 パンク修理はタイヤ専門店のプロフェッショナルにぜひお任せ下さい。 パンクはタイヤの状態に合わせて3つの方法で修理させて ...
続きを見る
埼玉県川越市最大級のタイヤ専門店
株式会社相広タイヤ商会
タイヤガーデン川越
営業時間:平日・土曜日 8:30~18:00
TEL:049-245-2222
〒320-1124 埼玉県川越市新宿町5-16-17