2020年10月28日、群馬県渋川市の総合スポーツセンター伊香保リンクにて、ダンロップ関東株式会社様主催のスタッドレス試乗会がありました。ダンロップ・ブリヂストン・ヨコハマタイアのスタッドレスタイヤを体験してまいりましたのでインプレッションをレポート致します。
今年はコロナ下ということもあり各メーカーの試乗会が行われない中でも、対策を講じた上で貴重な機会を下さったダンロップ様には感謝しております。
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スタッドレスタイヤ試乗条件
比較タイヤブランド名
- WINTER MAXX03(ダンロップ)
- BLIZZAK VRX2(ブリヂストン)
- ice GUARD6(ヨコハマタイヤ)
使用車種:ホンダ フィット
タイヤサイズ:185/60R15
空気圧:フロント240kPa リア220kPa
速度:直進時20km/h 旋回時12km/h
アイススケートリンクにテストコースが設けてあり、発進時・急ブレーキ時によるグリップ力、旋回によるカーブ時の安定感を体験できます。
急ブレーキ時と旋回時のコースの途中には水がまかれていて、より滑りやすく、日本のアイスバーンを再現しています。
3台のフィットが上記条件で用意されており、ヨコハマタイヤ、ダンロップ、ブリヂストンの順番で2周ずつ試乗します。
限られたスペースの中での試乗ですので、感覚をとぎすませ、同条件になるように運転するように心がけました。
実際に試乗してみたインプレッションレビュー
ヨコハマタイヤ
発進は車両のトラクションコントロールが若干働きましたが、横滑りなくスムーズに発進し急ブレーキによる制動距離もABSを働かせながら8mで停止しました。
ドライ路面より距離は当然長くなりますが、スーっと滑ってしまう感覚ではなく、徐々にしっかりと減速してくれます。
旋回時も途中の水面では若干の滑りはありましたが、車はしっかりとコントロールできる範囲で大きくオーバーランすることなく、問題なくクリアできました。
ice GUARD6は氷上性能はもちろん、それ以外の性能にも配慮されています。ウェット性能をice GUARD5プラスより5%向上させ、ころがり抵抗は同社の低燃費タイヤであるECOSと同レベルの性能を持っている事も特徴です。
ダンロップ
新商品のWINTER MAXX03ということで期待です。
発進はヨコハマタイヤ同様にトラクションコントロールを働かせながらもスムーズな発進で、急ブレーキ時の制動距離も8mで止まり、安心感があります。
旋回時もしっかり氷面を掴んでいるのを感じることができ、アクセルも一定のまま安心して旋回することができました。
WINTER MAXX03は氷面とタイヤの間の排水スピードにこだわったようで、さすが新商品の効きです。
今回の試乗したタイヤの中で水が撒かれたエリアでの安心感は一番でした。
WINTER MAXX02とWINER MAXX03の比較コラムもありますので参考にしてください。
ブリヂストン
乾いた氷上での発進は一番スムーズでした。水が撒かれた急ブレーキエリアでは10mで停止と他の2つに比べて距離がでてしまいましたが、発進がスムーズであったが為にスピードが乗ってしまっていたかもしれません。
旋回時に水を撒かれた場所で若干横滑りしましたが、アイスガード6と同様にコントロールできる範囲で問題なくクリアしました。
乾いた氷上でのロードノイズは少なく乗り心地の良いタイヤでした。
BLIZZAK VRX2とVRXの比較コラムもありますので参考にしてください。
まとめ
各メーカーそれぞれの持ち味が違いますので、車を何でお使いになるのか用途によってお選び頂くといいと思います。
例えば氷点下で寒さの厳しい地域にお出かけに行くのであればBLIZZAK VRX2、少し氷や雪が溶けている地域に行くのであればWINTER MAXX03といったように選択されると良いかと思います。
私なら冬のレジャーにはあまり行かず通勤で車をつかいますので、雨の日の安全性に優れているice GUARD6を選びます。
今回試乗した3種類のタイヤは各メーカーが力を入れていてどれも素晴らしいタイヤだという印象を受けました。特にダンロップは新商品ということで技術の進化を感じました。
ですが、いくらグリップのいいスタッドレスを履いたからといっても“氷上は滑るもの”という認識は必要です。
スタッドレス購入時、迷ったらサポート致しますのでお気軽に店頭スタッフにお声がけください。