冬になると、雪が積もったり地面が凍結していたりと、タイヤにとって過酷なコンディションへと変わります。
このような路面を走行する時はスタッドレスタイヤの装着をおすすめします。
しかし、現在は様々なメーカーからスタッドレスタイヤが発売されているため「正直どれが良いのかわからない…」と思う方も多いと思います。
そこで今回は、乗用車用スタッドレスタイヤの選び方や、当店おすすめの製品をご紹介していきます。
また、実際に北海道の氷上、雪上を走行したレビューもございますので、参考にしてみてください。
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スタッドレスタイヤの選び方
最近の車は、乗り心地やハンドリング性能などのトータルバランスが優れたものが多く、タイヤに求められるレベルは年々高まっています。
タイヤ選びで重要なのは、その車に合ったサイズを選ぶのはもちろんですが、装着車両の性能を最大限発揮できるものを選ぶことが重要です。
スタッドレスタイヤの性能は、具体的に次のように分けることができます。
- 氷上性能・・・凍結した路面でも安定したグリップ力が得られる
- 雪上性能・・・雪が降り積もっている路面でも安定したグリップ力が得られる
- 快適性・・・ドライ路面走行時でも快適に過ごせる
- ライフ耐摩耗性能・・・トレッドの摩耗が少なく均一に摩耗する
- 寿命(性能の持ち)・・・氷上性能や雪上性能が長持ちするか
- 低燃費性能・・・転がり抵抗が少なく燃費に貢献できるか
この中から自分がどの性能を重視したいのかを考えた上でタイヤ選びをすると良いかもしれません。
「氷上・雪上性能」が優れているタイヤを選ぶ
雪が降り積もった路面や、アイスバーンのような凍結路面を安全に走行したいと思っている方は、氷上性能や雪上性能が優れているタイヤを選ぶようにしましょう。
具体的にはカタログやメーカーのサイトで、以下のような性能が書かれているかを確認すると良いでしょう。
- 氷上性能・・・路面を捉える「密着性」、水膜を取り除く「除水性能」、路面を引っ掻く「エッジ効果」
- 雪上性能・・・雪を引っ掻く「エッジ効果」、雪を踏み固めて駆動略を得る「雪柱せん断力」
通勤や買い物にもお車を使う場合は「快適性」や「ライフ性能」が優れているものを選ぶ
スタッドレスタイヤを履いているからといっても、毎日雪上や氷上を走行するというわけではありません。
普段の通勤や買い物でお車に乗られる方は、圧倒的にドライ路面を走行する機会が多いと思います。
その場合は、ドライ路面での快適性や、ライフ性能が優れているタイヤを選ぶようにしましょう。
レジャーなどの遠乗りをするなら「ハンドリング性能」や「高速安定性」もチェック
今回上記の性能には記載していませんが、ハンドリング性能や高速安定性は付加価値として付けられていることもあります。
長時間の運転をするのであれば、ハンドリング性能や静粛性が優れているタイヤの方が疲労を抑えることができます。また、高速安定性が優れているタイヤだと、ストレスなく運転を続けられます。
そのため、レジャーなどの遠乗りが多い方は、ハンドリング性能や高速安定性が優れているタイヤを選ぶのもおすすめです。
当店がおすすめする乗用車用スタッドレスタイヤ
当店がおすすめする乗用車用のスタッドレスタイヤは、以下の7種類がございます。
- 【ブリヂストン】BLIZZAK VRX3(ブリザックVRX3)
- 【ヨコハマタイヤ】iceGUARD 7(アイスガード7)
- 【グッドイヤー】ICE NAVI8(アイスナビ8)
- 【ダンロップ】WINTER MAXX 03(ウィンターマックス3)
- 【トーヨータイヤ】OBSERVE GIZ3(オブザーブギズ3)
- 【ミシュラン】X-ICE SNOW(エックスアイススノー)
- 【ピレリ】ICE ZERO ASIMMETRICO(アイスゼロアシンメトリコ)
それぞれのタイヤの特徴と実際のレビューをご紹介していきます。
この中からお気に入りのものを選んでみてください。
【ブリヂストン】BLIZZAK VRX3(ブリザックVRX3)
ブリザックVRX3を一言で説明すると、「氷上性能を大幅に向上させつつ、耐摩耗性能も向上させたタイヤ」だと言えるでしょう。
もともとブリヂストンの「ブリザックシリーズ」は、スタッドレスタイヤの中で最も人気があるブランドで、北海道/北東北主要5都市での装着率は46.2%と、半数近くがブリザックを装着していることになります。
VRX3の素材には「フレキシブル発泡ゴム」と呼ばれる新構造の素材が使用されているのが大きな特徴です。
「フレキシブル発泡ゴム」は、水路の断面形状が楕円形になっています。この形状が毛細管現象を引き起こし、通常の円形形状と比べて吸水力が大幅に向上しています。
ミクロの接地面積が増えているため、従来モデルより氷上グリップ性能がさらに向上しています。
また、この手のタイヤは「吸水系」と呼ばれるタイヤで、ゴムの中にある小さな気泡が氷上の水分を吸収することで、安定したグリップを引き出します。
通常のスタッドレスタイヤは性能を100%引き出すためには、ある程度の慣らしが必要でしたが、VRX3はその必要がありません。
トレッド表面にも微細な凹凸を設けることで、装着初期から安定したグリップを発揮してくれます。
氷上・雪上性能に絶対の信頼を寄せたい人にピッタリのタイヤです。
氷上性能 | |
雪上性能 | |
快適性 | |
ライフ耐摩耗性能 | |
寿命(性能の持ち) | |
燃費 | |
サイズ | 147サイズ※2024年9月時点 |
特徴 | ・圧倒的な装着率 ・氷上・雪上で抜群のグリップ |
北海道での試乗レビュー
「北国装着率No.1」という触れ込みのタイヤで非常に期待値が高いタイヤでした。
走り出しから氷を食う印象があってよく前に進み、ブレーキを踏んでからの制動距離が非常に短く、縦によく効くタイヤだという印象ですね。急ブレーキを踏むようなシーンでも安心感があります。
一方で、大きくカーブを曲がる時など横の動きに対してはVRX3より優れているタイヤがある気がします。横に対してはトップではないというのが正直な感想ですね。
大きく・小さく曲がる時どちらもそうですが、特に大きくハンドルを切った時は、ほかのタイヤの方が流れにくい印象です。
細かくハンドルを切るとスムーズに曲がれますが、ある程度の舵角を出してしまうと、少し曲がり辛かったです。
【総評】
”氷上性能”を謳うだけあり、厳しい路面状況の上での性能が優れている印象を持ちました。
縦方向の動きに関してはすごく良い印象を持ったタイヤです。進む・止まる・直進ブレーキが良いのは、接地面積を広く稼いでいるからだと感じます。
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【ヨコハマタイヤ】iceGUARD 7(アイスガード7)
ブリヂストンのブリザックに引けを取らないほどの知名度を持つヨコハマタイヤの「アイスガード」シリーズ。
20年の歴史を持つアイスガードは一貫して氷上性能を求めてきましたが、その技術を蓄積して作られた最新モデルがアイスガード7です。
アイスガード7は、氷上性能と雪上性能と、相反する性能を絶妙なバランスで向上させたタイヤです。
アイスガード史上最大の接地面積とブロック剛性を持っているため、遠心力がかかっている最中でもしっかり路面を捉えてくれます。
従来モデルのアイスガード6と比較すると、氷上性能は次のように引き上げられています。
- 氷上旋回性能・・・7%向上
- 氷上制動性能・・・14%向上
- 氷上発進性能・・・15%向上
また、もともと雪上性能に定評があったアイスガード6から、さらに雪上性能が3%向上しています。
たった3%と思うかもしれませんが、実際に雪道で走行してみると、この3%の向上が大きな安心感をもたらしてくれます。
まさに氷上・雪上で「ちゃんと曲がる、ちゃんと止まる。」タイヤだと言えるでしょう。
ほかにも、「新素材のウルトラ吸水ゴム」は時間が経っても硬化が少なく、4年経過しても摩擦力がほとんど低下しないのもポイントです。
雪道や凍結路面両方で安心して走行したい人におすすめの製品です。
発売日 | 2021年9月 |
氷上性能 | |
雪上性能 | |
快適性 | |
ライフ耐摩耗性能 | |
寿命(性能の持ち) | |
燃費 | |
サイズ | 128サイズ※2024年9月時点 |
特徴 | ・抜群の氷上性能 ・4年使用しても性能低下はほとんどない |
北海道での試乗レビュー
最も乗りやすかったタイヤです。
もちろん乗る場所によって変わりますが、厳しいアイスバーンの上を走った時に1番言うことを聞いてくれたのがこのタイヤでした。
ブレーキを踏んだ時の制動距離も優秀でしたし、ハンドルを曲げた時の曲がり方はアイスガード7が1番イメージに近かったです。
ある程度思い切りハンドルを切っても、思い描いているコースの上に乗ってくれましたので、ハンドルを切った時のコントロールのしやすさや安心感は、このタイヤの秀でているところだと思います。
特に雪が乗っているところでのコントロール性は高く、思ったように動いてくれる印象でした。
氷上性能も悪い印象は無く、縦も横もちゃんと止まってくれる感覚です。圧雪などの深い雪があるようなところのグリップも良いので、バランスが良いタイヤだと思います。
【総評】
ヨコハマタイヤはここまで来たかと思うくらいバランスが良い仕上がりのタイヤです。
今回のコースは氷上に雪が乗っている路面と完全に氷が出ている路面がありましたが、どちらも安定して走れました。
特に雪が乗っている路面はところはコントロールしやすいですね。
氷上は多少リアが膨らむところがありますが、振ったとしてもちゃんと戻ってきてくれるので走らせやすかったです。
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【グッドイヤー】ICE NAVI8(アイスナビ8)
グッドイヤー史上最高のプレミアムスタッドレスタイヤとして登場したアイスナビ8。
2021年に登場した「8」は、これまでドライバーの要望が多かったタイヤ寿命のロングライフ化が特徴的なタイヤです。
これまでの凍結路や雪上性能の向上はもちろん、ドライ路面でも長く乗れるため、あまり雪が降らない地域の方にもおすすめです。
もちろん氷上性能も、前モデルと比べるとさらに向上しています。
- 氷上ブレーキ性能・・・8%向上
- 氷上コーナリング性能・・・5%向上
また、ショルダー主溝やラグ溝を深くしたことで、これまでのスタッドレスタイヤが苦手としている排水性もしっかり確保。
ピッチ数を均等にすることで静粛性も高められているため、転がり音も抑えられています。
日常的にお車をご利用いただく方には間違いなくおすすめできるタイヤです。
発売日 | 2021年8月 |
氷上性能 | |
雪上性能 | |
快適性 | |
ライフ耐摩耗性能 | |
寿命(性能の持ち) | |
燃費 | |
サイズ | 74サイズ |
特徴 | ・氷上性能がさらに向上 ・ロングライフで使いやすい |
北海道での試乗レビュー
北海道のレンタカーに装着されているタイヤでしたので、実績や安心感はかなり高めのタイヤです。
ブリヂストンさんのVRX3と比べると、大きく曲がるところではお尻が外に出てしまい、アイスバーン上での制動はやや辛い印象でした。
全然ダメというわけではありませんが、雪の下がスケートリンクのような状態の路面では、もう少し制動力があると良いなと思いました。
急制動の制動距離や、大きくハンドルを切った時の流れやすさは、VRX3より少し長く、膨らみも大きくなる印象です。
一方、雪がたくさんある路面で乗るとコントローラブルで運転しやすく、ハンドルを切ると、とても良く曲がりました。
【総評】
氷上性能よりも雪上性能に性能を振っているタイヤという印象で、雪の上はすごく走りやすかったです。
氷上でも曲がらないわけではないですし、止まらないというわけでもありませんが、氷上性能特化型のタイヤと比べると、どうしても差が出てしまいます。
氷上性能と雪上性能は相反する性能のため、両方を追い求めるのは非常に難しくなります。
タイヤメーカーはどちらの性能を強くしていくかや、バランスをどう取っていくかということに頭を悩ませながら開発を行います。グッドイヤーさんはどちらかというと雪上性能を強くしているようですね。
ただ、アジアンタイヤのスタッドレスタイヤと比べると、全体的な「走る・止まる・曲がる」の性能は優れており、そこは高く評価できる点だと思います。
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【ダンロップ】WINTER MAXX 03(ウィンターマックス3)
国産タイヤの大手であるダンリップから販売されているウィンターマックス3は、ユーザーからの満足度が95%と、非常に信頼性が高いタイヤです。
- 氷上ブレーキ性能・・・22%向上
- 氷上コーナリング性能・・・11%向上
- 摩耗後氷上ブレーキ性能・・・36%向上
このように氷上性能や、摩耗が進んだ際のブレーキ性能が非常に優れています。
ダンロップ独自の技術「ナノ凹凸ゴム」を採用することで、密着力を大幅に向上。瞬時に水膜を除去し、密着までの時間を短縮することで、氷の上でもピタッと止まってくれます。
また、柔軟性に優れたナノ凹凸ゴムのおかげで密着面が最大化し、このおかげで最大限のグリップを発揮してくれます。
さらにトレッド面が摩耗しても新たな凹凸が登場するため、摩耗が進んでも氷上性能が大きく損なわれることがありません。
使い終わりまで効きが長持ちするスタッドレスタイヤをお求めの人におすすめのタイヤです。
発売日 | 2020年8月 |
氷上性能 | |
雪上性能 | |
快適性 | |
ライフ耐摩耗性能 | |
寿命(性能の持ち) | |
燃費 | |
サイズ | 120サイズ |
特徴 | ・氷上路面でしっかり密着する ・摩耗が進んでも安定したグリップ |
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【トーヨータイヤ】OBSERVE GIZ3(オブザーブギズ3)
2024年8月に登場したばかりの新しいトーヨータイヤのスタッドレスタイヤ。従来モデルのオブザーブギズ2が、4年ぶりに新しくなって登場しました。
オブザーブギズ3には、新たなパターン設計や新コンパウンドが採用されており、これまで以上に氷上で安定したグリップを発揮。アイスブレーキ性能は22%、アイスコーナリング性能は4%短縮と、より氷上で安全に走れるようになっています。
また、「持続性高密着ゲル」を配合した「密着長持ちゴム」が採用されているのもポイントです。
新品時からかなり柔らかく、密着性能は従来モデルより底上げされており、約4年経過後の落ち幅も大幅に抑えられています。
交換時期が近付いても氷上で安定したグリップ性能をキープしてくれるため、気温が低い地域にお住まいの方にぴったりのタイヤです。
ちなみにサイズは全部で68サイズ。コンパクトカーから大型SUVまで幅広い車種に装着できます。
発売日 | 2024年8月 |
氷上性能 | |
雪上性能 | |
快適性 | |
ライフ耐摩耗性能 | |
寿命(性能の持ち) | |
燃費 | |
サイズ | 68サイズ |
特徴 | ・新パターン、コンパウンドで氷上性能大幅UP ・4年経過しても高い氷上性能をキープ |
店舗の意見
4年ぶりに新登場したトーヨータイヤのオブザーブシリーズは、タイヤの作り方も進化しています。
独自のタイヤ設計基盤技術「T-MODE」のスノー予測技術を使って徹底的にシミュレーションされており、素材の一部にはサステナブル素材も使われ、環境にも考慮されています。
今回のモデルは氷上性能が大幅に向上しているのが1番の特徴ですが、このメリットはかなり大きいと言えます。
もちろん地域差はありますが、冬の路面を走行する上で圧倒的に危険なのは、雪上よりも凍結路です。また、一言で凍結路と言っても、アイスバーンや、雪に覆われた凍結路など、様々なタイプがあります。
オブザーブギズ3は、このような路面でも最大限のグリップが発揮できるような設計となっていますので、安心感が違います。
さらに、このタイヤは4年経過しても氷上性能が大きく低下することがありませんので、長く安心して乗れるスタッドレスタイヤをお求めの方には、間違いなくおすすめです。
こちらも機会があれば実際に試乗してみたいと思います。
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【ミシュラン】X-ICE SNOW(エックスアイススノー)
ブリヂストンと並ぶ最大手メーカーのミシュランから発売されているエックスアイススノーは、日本の冬の気候を想定した「最後まで続く安心と安全」をコンセプトに開発されています。
EverWinterGrip(エバー・ウインター・グリップ)コンパウンドは微小な凹凸があり、氷上でのエッジ効果と、水膜を破る効果があり、氷上性能がかなり優れています。
また、雪上に対して雪踏効果も発揮しますので、雪上の路面でも安心して走行できます。
巨大なエッジ効果を発揮するVシェイプパターンは、一つ一つの溝が深く刻まれているため、本来スタッドレスタイヤが苦手とするウェット路面でも効率良く雪や水を排出してくれます。
実際にエックスアイススノーを装着したユーザーからの評価は星4.59(みんカラ:2023年7月時点)を取得しており、満足度が非常に高いタイヤであることもわかります。
積雪が多い地域の方におすすめのタイヤだと言えるでしょう。
発売日 | 2020年8月 |
氷上性能 | |
雪上性能 | |
快適性 | |
ライフ耐摩耗性能 | |
寿命(性能の持ち) | |
燃費 | |
サイズ | 91サイズ |
特徴 | ・北海道の雪道で開発されたタイヤ ・ウェット・シャーベット路面でも安定したグリップ |
北海道での試乗レビュー
特徴的な回転方向のV字型パターンが切ってあるスタッドレスタイヤです。
このパターンの切り方の特徴だと思いますが、走り出しがすごく良いです。氷を掴んで前に出てくれる、トラクションがかかっていく感触を得ることができました。
急ブレーキを踏んでもまっすぐ止まるし、しっかり止まってくれます。
曲がれないわけではありませんが、大きくハンドルを切ると、滑り出してしまうため、他のタイヤよりも滑り出しが始まる角度は浅めかもしれません。
剛性感もあるし、ブロックもしっかりしているため、走りやすいタイヤだと思います。
強いのはやっぱり直線ですね。アクセルを踏んでからスピードが乗るまでが速いし、思い切りブレーキを踏んで急制動をかけた時の止まる感覚もあります。
【総評】
素直なタイヤという印象です。
これ以上は危ないとかここまでは大丈夫とか、タイヤのグリップが運転手にしっかり伝わってくるため、タイヤの特徴を知った上で車が運転できるようになります。
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【ピレリ】ICE ZERO ASIMMETRICO(アイスゼロアシンメトリコ)
日本の厳しい冬の気候に合わせて開発された乗用車・SUV用の新しいスタッドレスタイヤです。
ピレリの新技術の採用により、氷上ブレーキ性能は5%向上。氷上加速も全モデル「アイス・アシンメトリコ・プラス」と比較し、12%向上となっています。
また、左右非対称パターンの採用と接地面積の増加により、ドライハンドリングも向上しています。
新配合のコンパウンドは低温域での柔軟性が高く、氷点下の路面はもちろん、ウエットコンディションでもしっかりと路面を掴んでくれるので安心です。
ドライ路面でのハンドリング性能もしっかり欲しいという方にもおすすめできるタイヤです。
発売日 | 2022年7月 |
氷上性能 | |
雪上性能 | |
快適性 | |
ライフ耐摩耗性能 | |
寿命(性能の持ち) | |
燃費 | |
サイズ | 53サイズ |
特徴 | ・ピレリ史上最高の氷上性能 ・非対称パターンでドライ・ウエットコンディションも向上 |
北海道での試乗レビュー
アクセルを踏んだ瞬間に前に出ていくトラクションもあり、ブレーキをかけた時にしっかり制動して止まってくれます。
また、曲がるタイヤという印象も持ちました。
氷上の膨らみは大きい感じがしますが、立ち上がりは速くなっています。
カーブは大きく曲がりますが、お尻が結構流れる印象があり、アクセルを踏むとリアがコントロールしにくくなる場面もありました。
少し雪があるところの動きはかなり良いです。不安な感じもなく走れます。
雪上ではお尻だけ外に膨らむのではなく、車全体として横に流れる感じですね。
戻ってきた時の立ち上がりは良く、グリップが戻ってアクセルを踏むと前に進んでくれる感触です。
【総評】
全体的な性能として、前モデルより良くなっている感触がありました。
直進もカーブも特段秀でているような感じではなく、全体的なバランスを取っているタイヤという感覚。
雪の上では一気に曲がったり進んだりしやすい印象で、雪上でのコントロールは非常にしやすかったです。
氷の上では平均的な性能のタイヤだという印象です。
真横の動きは少し不安なところがありますが、ハンドルを大きく切るシーンでなければ安心して乗れます。
スタッドレスタイヤの性能比較表
ここまでご紹介したタイヤの性能や特徴を表にまとめて見てみましょう。
ブリザックVRX3 | アイスガード7 | アイスナビ8 | ウィンターマックス03 | オブザーブギズ3 | エックスアイススノー | アイスゼロアシンメトリコ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
発売日 | 2021年9月 | 2021年9月 | 2021年8月 | 2020年8月 | 2024年8月 | 2020年8月 | 2022年7月 |
氷上性能 | |||||||
雪上性能 | |||||||
快適性 | |||||||
ライフ | |||||||
耐摩耗 | |||||||
燃費 | |||||||
サイズ | 147サイズ | 128サイズ | 74サイズ | 120サイズ | 68サイズ | 91サイズ | 53サイズ |
特徴 | ・圧倒的な装着率 ・氷上・雪上で抜群のグリップ | ・抜群の氷上性能 ・4年使用しても性能低下はほとんどない | ・氷上性能がさらに向上 ・ロングライフで使いやすい | ・氷上路面でしっかり密着する ・摩耗が進んでも安定したグリップ | ・氷上性能大幅UP ・4年経過後も高い氷上性能をキープ | ・北海道の雪道で開発されたタイヤ ・ウェット路面やシャーベット路面でも安定したグリップ | ・ピレリ史上最高の氷上性能 ・非対称パターンでドライ・ウエットコンディションも向上 |
スタッドレスタイヤに関するQ&A
スタッドレスタイヤを選んだり交換する際に、様々な疑問が思い浮かぶかもしれません。
ここでは、スタッドレスタイヤに関する疑問についてお答えしていきますので、参考にしてみてください。
スタッドレスタイヤの寿命や交換時期は?
夏用タイヤと比べてコンパウンドが柔らかいスタッドレスタイヤは、どうしても摩耗が早くなりがちです。
最近のスタッドレスタイヤは性能が向上してきており「4年間性能が大きく落ちることはない」と謳われているものが増えてきました。
しかしこれはあくまでタイヤの材質上のことであり、摩耗に対してではありません。
一般的にスタッドレスタイヤは残り溝が50%を切ると性能が大幅に低下すると言われているため、残り溝が50%を切ると「プラットフォーム」と呼ばれるマークが見えるように設計されています。
そのため「プラットフォーム」が見えたタイミングで交換することをおすすめします。
ちなみに「プラットフォーム」が見えても、「スリップサイン」が出るまでは夏タイヤとして利用することができます。
ただし、グリップ力は夏タイヤと比べて大幅に低下していますし、ひび割れや傷が付いている可能性もあります。
もし夏タイヤとして履き続けるのであれば、こまめにタイヤ表面を点検し、いつも以上に安全運転を心掛けるようにしましょう。
参考[寿命]スタッドレスタイヤの交換時期[摩耗・性能の持ち]
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参考[交換時期]スタッドレスタイヤはいつ履き替えれば良い?調べてみました[購入時期]
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スタッドレスタイヤの空気圧はどれくらい?
基本的にサマータイヤと同じように、装着車両の指定空気圧通りに入れておけば問題ありません。
※タイヤの空気圧は、指定空気圧の0〜+20kpaの範囲が適正空気圧の範囲です。
ごく稀に「アイスバーンなどの氷上では空気圧を高く、逆に雪上では空気圧を低く」というような意見もありますが、現在のスタッドレスタイヤは指定の空気圧にしておけば、どのような状況下でも最大限機能するようにできています。
また、冬場の路面状況は場所や時間によって変化するため、どちらかの性能に合わせて空気圧を調整してしまうのは逆に危険です。
そう考えると、やはりスタッドレスタイヤもサマータイヤと同じように、車両指定空気圧通りに入れておく方が良いでしょう。
参考タイヤの適正な空気圧とは?長距離走行や高速走行時には上げる必要がある?
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スタッドレスタイヤを履いたままだとどうなるの?
先ほどご紹介したように、スタッドレスタイヤは夏用タイヤとして履き続けることもできます。
しかし夏タイヤと比べると、タイヤ自体が重く柔らかいため、様々なデメリットが生じます。
- 摩耗が早くなる
- 燃費が悪くなる
- ふにゃふにゃとした乗り心地になる
- ロードノイズが大きくなる
また、スタッドレスタイヤはロードインデックス(最大負荷能力)が低いため、長時間高速走行したり、高負荷がかかる運転を続けるとセパレーションやバーストにつながる可能性があります。
このようにデメリットの方が大きいため、できるだけ雪が降らない時期は夏タイヤを装着するようにしましょう。
参考[履き替え]スタッドレスタイヤを春や夏も履いたままだとどうなるの?[デメリット]
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チェーンタイヤやオールシーズンタイヤとはどう違うの?
チェーンタイヤは夏タイヤにタイヤチェーンを付けた状態のタイヤです。深く積もった雪道や「タイヤチェーン規制」がある道路でも走行することができます。
ただしチェーンは金属や樹脂で作られているため、ドライ路面をそのまま走行することはできません。
速度も50km/hくらいまでしか出すことができませんので、あくまで緊急用の装備として考えるようにしましょう。
オールシーズンタイヤは、通常のドライ路面から軽微な雪上路面まで幅広く走行できるタイヤです。
夏タイヤのように普段から使えて、急に雪が降ってきてもそのまま走り続けることができます。
ただし、氷上・雪上性能に関してはスタッドレスタイヤに劣るため、本格的な雪の上やアイスバーンの上を走行する時はスタッドレスタイヤを装着するようにしましょう。
参考[比較]スタッドレスタイヤとチェーンの違い[メリット・デメリット]
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まとめ
乗用車のスタッドレスタイヤは、求められる性能も幅広くなります。
氷上性能や雪上性能が優れているのはもちろんですが、普段の走行も問題なく使えるように、ドライ性能も考慮してタイヤ選びをしなければいけません。
今回ご紹介したタイヤは、それぞれメーカーが培った最新技術が惜しげもなく投入されている最新モデルばかり。
どれを選んでも間違いありませんので、今回ご紹介した特徴や実際のレビューを参考に、ぜひご自身のお車に最適なものを選んでみてください。
また、実際の走行レビューについては、YouTube動画でも詳しく解説しております。
各メーカーのスタッドレスタイヤを履いた感想を忖度無くお伝えしておりますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
もしタイヤ選びにお困りであれば、当店相広タイヤ商会 タイヤガーデン川越にご相談ください。
今回ご紹介したスタッドレスタイヤの装着実績もございますので、より詳しい特徴をお伝えし、お客様のお車に最適なタイヤをご提案させていただきます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
〜埼玉県川越市最大級のタイヤ専門店〜
株式会社相広タイヤ商会
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