2021年某日、某所にてスタッドレスタイヤの試乗会に行ってまいりました。
室内スケートリンクの上で車を走らせての試乗会が行われましたので、その様子をレポートしていきます。
スタッドレスタイヤの試乗条件
比較タイヤブランド名
・ダンロップ:WINTER MAXX03(ウィンターマックス ゼロスリー)
・ヨコハマタイヤ:ice GUARD7(アイスガードセブン)
・ブリヂストン:BLIZZAK VRX3(ブリザック ヴイアールエックススリー)
使用車種:トヨタ プリウス
タイヤサイズ:195/65R15
空気圧:フロント250kPa リア240kPa
試乗車両の駆動方式:前輪駆動
アイススケートリンク上にコースが設けてあり、氷上を発進・円旋回・フルブレーキによるグリップ力の違いを体感します。
・【発進】
アクセルを全開にしてトラクションコントロールを効かせながら発進します。
・【円旋回】
時速約12km/hで2周旋回します。
・【フルブレーキ】
時速約20km/hでフルブレーキからどれくらいの距離で止まれるかを計測します。
各メーカのタイヤを装着したプリウスが3台用意されており、ダンロップ、ヨコハマタイヤ、ブリヂストンの順番でコースを2周ずつ試乗します。
乗車は運転手1人のみで行われました。
試乗インプレッションレビュー
ダンロップ WINTER MAXX03
発進は車両のトラクションコントロールを効かせながらグイグイと進んでいきました。
旋回は時速12km/hでしたら安定して走ることができるものの、時速13km/h~14km/hくらいまでスピードを出すと、途端にトラクションを失い外側に膨らんでいきます。
フルブレーキは、ABSを働かせながら12~13メートルくらいで停止しました。
氷上性能特化型スタッドレスタイヤを謳っているだけあって、氷上でも安定して走れるタイヤという印象を受けました。
ヨコハマタイヤ ice GUARD7
発進は車両のトラクションコントロールを効かせながらグイグイと進んでいきました。
旋回は時速12km/hでしたら安定して走ることができるものの、少しアクセルを踏むと外側に膨らんでいきます。
フルブレーキは、ABSを働かせながら10~11メートルくらいで停止しました。
iceCUARD6の時も氷上制動性能はよかったスタッドレスタイヤですが、iceGUARD7では氷上制動性能を14%と大幅に向上していることにより、時速20km/hからのブレーキングではしっかりと止まることができました。
ブリヂストン BLIZZAK VRX3
発進は車両のトラクションコントロールを効かせながらグイグイと進んでいきました。
旋回は時速12km/hでしたら安定して走ることができますが、こちらもアクセルを開けば外側へ膨らんでいきます。
フルブレーキは、ABSを働かせながら10~11メートルくらいで停止しました。
20km/hまで速度を上げる際には、タイヤが氷を掴む感覚を感じることができました。
BLIZZAK VRX3はVRX2よりも氷上ブレーキ性能を20%向上させたこともあり、その性能を感じることができました。
まとめ
今回、氷上性能に限った試乗となりましたが、各社大きな性能の差はあまり無いように感じました。
ダンロップのウィンターマックス03は2020年発売です。
2021年発売のヨコハマタイヤのアイスガード7とブリヂストンのブリザックVRX3は後発ということもあり、その辺りが有利に働いたのかもしれません。
各社それぞれ特徴が違いますので、スタッドレスタイヤ選びは、お住まいの地域や用途によってお選びいただくと良いと思います。
気温が氷点下になるような地域でアイスバーンを安心して走りたい方は「WINTER MAXX03」、非降雪地帯での日常の使用でしたらウェット性能や静粛性を重視して「iceGUARD7」、降雪地帯や雪山へレジャーに行くという方は雪上性能の優れた「BLIZZAK VRX3」。
今回試乗会に参加してみて、スタッドレスタイヤのレベルが大分高いところまで来ているなという印象を受けました。
また、スタッドレスタイヤといえども過信は禁物となりますので、安全運転を心掛けなければいけないと改めて思いました。
スタッドレスタイヤ選びにお困りになりましたら、お気軽に当店のスタッフまでご相談ください。
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