現在、日本でも国内外問わず数多くのメーカーのタイヤが販売されるようになりました。
しかし目に触れるタイヤが多ければ多いほど、どのタイヤにすれば良いのかわからなくなるのではないでしょうか。
そんな時は、もちろんタイヤの販売店に直接お問合せ頂いても構いませんし、ネットで情報を手に入れるという方法もあります。
そこでタイヤ選びの一つの指標としてご利用いただけるのが、今回ご紹介する「売上高ランキング」です。
ランキング上位となると、世界的に人気があるタイヤメーカーですので、性能や品質や価格どれを取っても満足できるタイヤが手に入れやすいと言えるでしょう。
今年もタイヤメーカーの売上高ランキングが発表されましたので、見ていきましょう。
もくじ
2021年世界のタイヤメーカー売上高ランキング
2021年順位 | 2020年順位 | 社名 | 国 | 2021年売上高 | 2020年売上高 |
1 | 1 | ミシュラン | フランス | 25.9 | 22.1 |
2 | 2 | ブリヂストン | 日本 | 24.2 | 23.2 |
3 | 3 | グッドイヤー | アメリカ | 13.9 | 10.3 |
4 | 4 | コンチネンタル | ドイツ | 13.6 | 11.5 |
5 | 5 | 住友ゴム | 日本 | 6.7 | 6.3 |
6 | 7 | ピレリ | イタリア | 6.2 | 4.8 |
7 | 6 | ハンコック | 韓国 | 6.1 | 5.4 |
8 | 8 | 横浜ゴム | 日本 | 4.8 | 4.3 |
9 | 9 | 中策ゴム | 中国 | 4.6 | 3.8 |
10 | 10 | マキシス/チェンシン | 台湾 | 3.8 | 3.2 |
※売上高単位は10億USドル
※今回は米専門誌の「モダンタイヤディーラー」がまとめたランキングとなります
上位の順位自体に大きな変動はありませんが、トップ10にランクインする全てのメーカーの売上高が前年度(2020年度)から上昇しているのがわかります。
2020年度は世界的に経済が停滞したためタイヤ市場全体が大きく落ち込んだものの、2021年度には再び需要が伸びています。
特に北米やアジア、中国や中近東などの需要が多くなっており、国内の大手タイヤメーカーだけでなく、ミシュランやグッドイヤーなど海外の大手タイヤメーカーも参入に力を入れています。
途上国ではまだまだ自動車が普及していくため、世界のタイヤ市場は今後も伸びていくと考えられるでしょう。
また、前年度は6位にランクインした韓国のタイヤメーカーであるハンコックがピレリに追い抜かれるかたちとなりました。
そして相変わらずアジア地域のタイヤメーカーが多数ランクインしているというという印象を受けます。
このランキング以外に、北米の市販用乗用車用タイヤのブランドシェアランキングも発表されており、こちらの方は、
- グッドイヤー(11.0%)
- ミシュラン(9.0%)
- ブリヂストンとファイアストン(各7.0%)
と、トップ3メーカーだけで全体の3割を占める結果となりました。
ランキングトップ3タイヤメーカーの傾向
トップ3タイヤメーカーの傾向も一緒に見てきましょう。
前年度から変動はありませんが、上位の2メーカーや僅差ですので、ランキングによってはブリヂストンがトップとなっているものもあります。
しばらくの間はこの2メーカーがタイヤ市場のトップに居座り続けるのは、ほぼ間違いないと言えるでしょう。
3年連続売上高No.1【ミシュラン】
フランスに本拠地を置くミシュランは、2位のブリヂストンに僅差ながら3年連続売上高No.1に輝きました。
日本の自動車メーカーの新車装着タイヤにも多く採用されており、国内でもスタンダードタイヤとして根付きつつあります。
また、自動車だけでなくバイクや航空機、農業機械など多岐にわたってブランドを展開しているため、今後も世界シェアのトップを維持し続けるでしょう。
ミシュランタイヤの代表的なブランドは、次のようなものがあります。
- パイロット・・・高性能スポーツタイヤ
- プライマシー・・・コンフォートタイヤ
- エナジー・・・エコタイヤ
- アジリス・・・商業用タイヤ
- ラティチュード・・・クロスオーバーSUV用タイヤ
- クロスクライメイト・・・オールシーズンタイヤ
- エックスアイス・・・スタッドレスタイヤ
毎年新しいモデルが登場しており、今後も各ブランドのラインナップが増えてくのは間違いないでしょう。
世界に誇る日本のグローバル企業【ブリヂストン】
タイヤ業界だけでなく、日本の企業全体で捉えてもグローバル企業だという印象を受けるブリヂストン。今回もミシュランと共に2強の一角を担っています。
ブリヂストンもミシュラン同様、車だけでなくバイクや自転車など幅広い商品展開を手掛けています。
また、創業当時からグローバル化を視野に入れており、1965年からマレーシアに進出していました。そのおかげで現在では150カ国、140の開発・生産拠点を持つ企業へと成長しています。
国内の売上高もダントツで1位となっていますが、実は全体売上高の20%程となっているため、いかにグローバル規模なメーカーであるかがわかると思います。
ちなみにブリヂストンの展開するブランドは、
- レグノ・・・コンフォートタイヤ
- ポテンザ・・・スポーツタイヤ
- エコピア・・・低燃費タイヤ
- デューラー・・・SUV用タイヤ
- アレンザ・・・オンロード向けSUV用タイヤ
- ブリザック・・・スタッドレスタイヤ
などがあります。どのブランドも非常に高品質で高い人気があります。
アメリカ最大級のタイヤメーカー【グッドイヤー】
モータースポーツ界でもかなり有名なアメリカのタイヤメーカーであるグッドイヤーは、ドイツのコンチネンタルを抑えて3位の座を射止めました。
グッドイヤーは住友ゴムと提携をしていましたが2021年にこれを解消し、アメリカのクーパータイヤを買収しました。
クーパータイヤは前年度ランキング13位であったため、買収による効果もしっかり現れた結果だと言えるのではないでしょうか。
もちろん品質もトップ2強メーカーに劣らないほど高いと言えます。
独自の素材技術やデザインを積極的に採用し、グッドイヤーのブランドイメージを高めています。
- フォーシーズンズ・・・オールシーズンタイヤ
- アイスナビ・・・スタッドレスタイヤ
- エフィシェントグリップ・・・コンフォートタイヤ
- イーグル・・・スポーツタイヤ
- ラングラー・・・オフロードタイヤ
国内でもよく見かけるようになってきたため、そこかで聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
国内メーカーの動向
今回国内メーカーはというと、2位にブリヂストン、5位に住友ゴム、8位に横浜ゴム、そして11位にトーヨータイヤ。国内の大手タイヤメーカーが手堅く上位にランクインしているのがわかります。
ブリヂストンのタイヤは世界約150カ国で販売されていますし、「ダンロップ」や「YOKOHAMA」「TOYO TIRES」などのブランドは今も世界で確かな地位を築いています。
日本国内だけで考えると、今年は世界情勢の影響や原油高による原料輸送コストの上昇などにより、各タイヤメーカーの値上げがありましたので、今後の市場はどう変わるか気になるところです。
ランキング常連のアジアンタイヤ
コストパフォーマンスが優れたタイヤとして定着しつつあるアジアンタイヤ。今回もトップ10の多くに名前を連ねました。
韓国のハンコックはピレリに順位を譲る形となってしまいましたが、2021年度の売上高は僅差。引き続きヨーロピアンタイヤを脅かす存在になることは間違いないでしょう。
また、9位の中策ゴムや10位のマキシスも、前年度より大きく売上を伸ばしているため、来年度もこの位置もしくはこれよりも高い位置にランクインすることが予想されます。
日本でもタイヤの価格上昇に伴い、よりコストパフォーマンスに優れたアジアンタイヤの需要が伸びるかもしれません。今後の伸び代も十分にあると言えるのではないでしょうか。
ちなみにアジアンタイヤは、当店でも積極的に販売しております。
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まとめ
コロナの影響を受けた前年度と比べると、業界自体の売上高は再び伸び始めていると考えられます。
国内ではタイヤの値上げ等により依然厳しい状態が続いていますが、世界に視野を広げてみるとまだまだ売り上げが伸びていくことは間違いないでしょう。
ランキング自体の変動は少なかったものの、その分上位にランクインしているメーカーはどれも信頼できる製品を販売しています。
もちろん実際にタイヤを見て使って決めていただくのが最善の方法かもしれませんが、まずはこの中から気になるメーカーを見つける方がスムーズに決められるかもしれません。
また、当店もさまざまなタイヤを取り扱ってきた実績がございますので、タイヤ選びに関してのご相談も承っております。
まずはお気軽にご連絡ください。
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