2022年11月に埼玉県内某所にて開催された、ヨコハマタイヤの販売会社様主催のスタッドレスタイヤの試乗会に参加させていただきました。
この記事ではそのインプレッションをレポートさせていただきます。
今回の試乗会の概要
試乗タイヤ
ヨコハマタイヤ アイスガード7
溝の全く無いタイヤ+アイスガード7のコンパウンド
※今回の試乗会の為に用意していただきました特別なタイヤです。
アイスガード7と同じゴムを使っていますが、溝は全く無いツルツルのタイヤで、純粋にゴムの性能を体感できる特別仕様です。
試乗車種
トヨタ
50系プリウス
タイヤ空気圧 フロント250kPa リア240kPa
試乗コース
会場はスケートリンクで、下記のコースを順に走行しました。
※リンクの氷は終始乾いた(ドライ)の状態です。
- 停止から発進しスタート【発進時のトラクションの確認】
- スラロームを旋回走行(時速約12km/h)【カーブのハンドリング確認】
- 一度車を停止させてから急発進(時速約20km/hほどまで一気に加速)し規定の位置でフルブレーキ【急発進・急ブレーキ時の制動確認】
インプレッション
ヨコハマタイヤ アイスガード7
1.発進時のトラクション
停車状態からの発進はスケートリンクの上とは思えないほどスムーズで、ほとんど滑る事もなく快適にスラロームへ突入していきます。
2.カーブのハンドリング
スラロームでの安定感は抜群で、車両が外へ流れたりすることなく思い通りのラインで旋回できました。
一般的に氷上での性能が良いタイヤはゴムが柔らかく、コーナリングやレーンチェンジの際ハンドルがもたつくケースが多くありますが、特にそのような感じも受けませんでした。
3.急発進・急ブレーキの制動
急発進時は流石に乾燥路面と同等のグリップ感ではありませんが、しっかりと氷を捉え加速してくれます。
急制動時もABSを効かせながらグググッと止まり、ブレーキを踏み始めたポイントからはそこまで大きく流されずに停車することが出来ました。
溝の全く無いタイヤ+アイスガード7のコンパウンド
今回の試乗会の為にご用意いただいた特別なタイヤです。
純粋なゴムの力のみではどのくらいの効き目なのかを体感できる仕様です。
1.発進時のトラクション
発進は驚くほどにスムーズで、溝が無い分路面との接地面が広いので低速だと意外にも氷を捉えます。
2.カーブのハンドリング
スラロームに入るとどうしても車体が外へ流されてしまいます。
本来サイプと呼ばれるタイヤのブロックに刻まれた溝がコーナリングやブレーキング時にブロックを変形させることでもグリップ力を得ていますので、溝の全く無い状態では致し方ないと思いますが、それでも大きくコースを外れる事なく車両をコントロールできるレベルでした。
アイスガード7の持つゴム本来の力が際立ちます。
3.急発進・急ブレーキの制動
停車状態からアクセルを全開で踏むと最初のレスポンスこそいいですが、速度が上がってくると滑り初めてしまいます。
多少滑りながらも時速約20km/hまで加速してブレーキを踏み急制動をするとABSは効きますが多少滑っている感覚はあります。
アイスガード7と比べますと制動距離はどうしても長くなってしまいますが、危険を感じるほどではなく停車できました。
まとめ
今回はスケートリンク上でドライでの氷上性能に限った試乗となりましたが、氷に効く性能を大いに体感できる結果だったと感じました。
アイスガード7と溝の無い特別仕様のタイヤを比較してみても思ったほどの大きな差はなく、氷上性能の優れたスタッドレスタイヤの純粋なゴムの性能を体感できました。
ドライコンディションではなくウェットや雪上での比較ですと溝の有無でもう少し大きな差が出ていたと思います。
スタッドレスタイヤに限らず溝が無ければ路面とタイヤの間から水を逃がすことが出来ませんのでウェットコンデションでスリップしてしまう原因にもつながります。
雪上では溝で雪を掻いて進むことが出来ませんのでスタックしてしまします。
氷上の性能に優れたスタッドレスタイヤをお選びいただいても溝が無ければ大きな事故に繋がる恐れがございます。
雪道での運転はタイヤの状態を把握して安全運転を心がけていただくことが第一です。
スタッドレスタイヤでのお困り事やご不明なことがございましたら是非相広タイヤ商会にご相談下さい。
Youtubeもご注目!
アイスガード7については弊社が運営するYoutubeチャンネル『タイヤアカデミー Presented by AIHIRO』でも紹介しています!
こちらもぜひ御覧ください。