2024年9月に登場したノース・コンタクトNC7は、従来モデルのノースコンタクトNC6の特徴であった氷上性能の高さをさらに引き伸ばし、快適性や燃費性能もプラスしたスタッドレスタイヤです。
もう一つのスタッドレスブランド「バイキング・コンタクト」と比べ、より日本のウインターシーズンに合わせて開発されたモデルとなっています。
本記事では、ノース・コンタクトNC7に採用されている技術や特徴についてご紹介していきます。
スタッドレスタイヤの購入を検討されている方は、ぜひご参考ください。
※氷上・雪上性能や、快適性・燃費性能、耐久性など、全ての性能のバランスが優れたタイヤをお求めの方は、プレミアム・スタッドレスの「バイキング・コンタクト8」をおすすめします。
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もくじ
日本の冬道に照準を定めて開発された特別仕様のスタッドレスタイヤ
ドイツのタイヤメーカーコンチネンタルから販売されているスタッドレスタイヤは、
- バイキング・コンタクト
- ノース・コンタクト
の2種類があります。
バイキング・コンタクトは、氷上・雪上性能に加え、快適性や燃費性能といったドライ路面での走りやすさも考慮された製品。オールラウンダーな性格でコンチネンタルから販売されているスタッドレスタイヤの最上位モデルになります。
対してノース・コンタクトは、氷上・雪上性能に特化し、ウインター路面を安心して走れるように設計。日本のウインターシーズンの路面に最適化された性能を持つスタッドレスタイヤとして販売されています。
そして今回登場したノース・コンタクトNC7は、より日本のウインターシーズンに合わせて進化したタイヤとなっています。
基本的には低温、凍結、雪の多い路面での安定した制動力を第一に考えられていますが、静粛性や耐久性も考慮されており、バイキング・コンタクトのような、オールラウンドな性能に近付けられています。
また、ノースコンタクトNC7には、コンチネンタルの最新技術がふんだんに盛り込まれています。
- ノルディック・コンパウンド
- ゲッコー・グラブパターン2.0
- ワイド・カーカス・プロファイル
- サイレント・トレッド・パターン
順に詳しくご紹介していきます。
菜種オイル配合の最新「ノルディック・コンパウンド」
コンチネンタルのスタッドレスタイヤは、長年「ノルディック・コンパウンド」と呼ばれるオリジナルのコンパウンド技術が採用されてきました。
もちろん今回のノース・コンタクトNC7にも採用されていますし、最新世代にアップグレードされています。
最新世代の「ノルディック・コンパウンド」は天然由来の菜種オイルが配合され、コンパウンドがより柔らかくなっています。
また、最適化されたトレッドポリマーネットワーク構造で、走行時の無駄な変形も抑制。トレッドが柔らかくても十分な耐久性を確保し、転がり抵抗も低減されていますので、長く安心して乗り続けられます。
氷上・雪上路面もしっかり掴む「ゲッコー・グラブパターン2.0」
ノース・コンタクトNC7のトレッドは、左右非対称パターンとなっています。しかもブロックには「ゲッコー・グラブ・パターン2.0」と呼ばれる独自形状のサイプが採用されています。
”ヤモリが掴む”を意味する「ゲッコー・グラブパターン」は、細かな波やギザギザのサイプが組み合わされており、まるでガラスの表面を捉える脚のようにトラクションを発揮。氷上路面での坂道発進やブレーキも安心して行えます。
ちなみにこの技術は、前モデルのノース・コンタクトNC6でも採用されていましたが、今回は「2.0」と、1段階進化したものとなっています。
接地面積が広く取れる「ワイド・カーカス・プロファイル」
ノース・コンタクトNC7を縦から見ると、トレッド表面形状が平たくなっているのがおわかりいただけると思います。
これは、氷上・雪上性能を安定させるために、トレッド面がワイド化されているからです。
この技術は「ワイド・カーカス・プロファイル」と呼ばれており、トレッドを面で接触させ、細かなサイプが付いたブロックを多く機能させる役割があります。
また、トレッド面が均等に接地することでトレッドの変摩耗を防ぎ、タイヤ自体も長持ちします。
より静かな走行を実現する「サイレント・トレッド・パターン」
トレッド表面をさらに細かく見ると、中央が千鳥状のパターンになっているのがおわかりいただけると思います。
この形状は、路面に接地した時の気柱共鳴音の伝達を抑制する働きを持ちます。また、細かく刻まれたサイプは、ショックを分散する役割もあります。
通常のスタッドレスタイヤは、サマータイヤと比べると、どうしても騒音が発生しがちですが、ノース・コンタクトNC7は、このパターンがあるおかげで、静粛性もしっかり確保されています。
街乗りも快適にお乗りいただけるでしょう。
店舗の意見
コンチネンタルを代表するスタッドレスタイヤ「バイキング・コンタクト」と「ノース・コンタクト」。
「バイキング・コンタクト」がフラッグシップタイヤに位置付けられるため、「ノース・コンタクト」は廉価版のように思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
バランス型の「バイキング・コンタクト」に対し、「ノース・コンタクト」は、より氷上・雪上性能に特化したタイヤ。仕様の違うタイヤだと思っていただくと良いでしょう。
今回ご紹介したノース・コンタクトNC7は、北海道や甲信越、東北といった雪国で安心して乗れ、価格もリーズナブル。しかもドライ路面での静粛性も高めで、乗りやすくなっています。
さらに、さすが欧州のプレミアムタイヤメーカーだけあり、サイドウォールのロゴデザインも高級感溢れるデザインをしています。セダンや高級ミニバン、クロスオーバーSUVへの装着も向いています。
日常生活を送る上でも乗りやすいタイヤに仕上がっていますので、積雪や凍結が多い地域の方は、ぜひご検討ください。
ノースコンタクト NC7のサイズ展開
ノースコンタクトNC7のサイズは、15インチから21インチ、全45サイズが展開されています。
21インチ | 20インチ | 19インチ | 18インチ | 17インチ | 16インチ | 15インチ |
---|---|---|---|---|---|---|
275/45R21 110T XL | 255/40R20 101T XL | 275/35R19 100T XL | 245/40R18 97T XL | 225/45R17 94T XL | 205/55R16 94T XL | 185/60R15 84T |
265/40R20 104T XL | 245/40R19 98T XL | 225/45R18 95T XL | 215/50R17 95T XL | 195/60R16 93T XL | 175/65R15 84T | |
245/45R20 103T XL | 255/45R19 104T XL | 235/45R18 98T XL | 225/50R17 98T XL | 205/60R16 96T XL | 185/65R15 92T XL | |
255/45R20 105T XL | 245/45R19 102T XL | 245/45R18 100T XL | 215/55R17 98T XL | 215/60R16 99T XL | 195/65R15 91T | |
275/50R20 113T XL | 235/50R19 103T XL | 235/50R18 101T XL | 225/55R17 101T XL | 215/65R16 102T XL | ||
235/50R20 104T XL | 225/55R19 103T XL | 225/55R18 102T XL | 215/60R17 96T | |||
235/55R20 102T | 235/55R19 105T XL | 235/55R18 104T XL | 215/65R17 99T | |||
255/55R20 110T XL | 225/60R18 104T XL | 215/65R17 99T | ||||
235/60R18 107T XL | 225/65R17 102T | |||||
235/65R17 108T XL |
※サイズは随時拡大予定です。
まとめ
日本のウインターシーズンに照準を絞って作られたノース・コンタクトNC7。
基本コンセプトは前モデルと大きく変わりませんが、一回り進化した「ノルディック・コンパウンド」や「ゲッコー・クラブ・パターン2.0」が採用され、ワンランク上の氷上性能を実現しています。
スタッドレスタイヤでありながら、ドイツのプレミアムタイヤメーカーらしい静かで快適な走り心地も実現しているため、乗り心地を犠牲にしたくない方にもおすすめです。
もちろんノース・コンタクトNC7は、当店相広タイヤ商会 タイヤガーデン川越でも販売しています。
また、コンチネンタルのもう一つのスタッドレスタイヤ「バイキング・コンタクト8」や、他メーカーの最新スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤも取り揃えています。
ウインターシーズンに備えてスタッドレスタイヤへの履き替えを検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください!