トーヨータイヤのオブザーブギズ3はどう変わった？進化した特徴や、従来モデルとの比較を紹介

2024年8月に発売されたオブザーブギズ3は、SUV向けのサイズも取り揃えられたスタッドレスタイヤです。

トーヨータイヤを代表するスタッドレスタイヤ「オブザーブギズ2」が、より氷上性能が高く、効きが長持ちするように進化して「オブザーブギズ3」として登場しました。

そこで本記事では、オブザーブギズ3の特徴や、従来モデルと比べてどう変わったのかについて、詳しくご紹介していきます。

これからスタッドレスタイヤをご購入しようとご検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

2つの特徴によって4年経過後も氷上性能が続く安心のスタッドレスタイヤへと進化

トーヨータイヤの最新の製造技術によって生み出されたオブザーブギズ3は、氷上性能に定評のある「オブザーブ」シリーズの性能を受け継ぐかたちで登場しています。

独自のタイヤ設計基盤技術「T-MODE」のスノー予測技術を使った高度な商品設計とされており、タイヤの素材の一部にはサステナブル素材も使用。性能上での高評価はもちろん、環境にも配慮された次世代のスタッドレスタイヤに仕上がっています。

1. 新パターン設計
2. 新コンパウンド

この2つのおかげで従来モデルのオブザーブギズ2をはるかに上回る氷上性能と、新品装着してから4年経過しても高い氷上性能を維持し続ける”長持ちするタイヤ”へと進化しています。

具体的にどのような仕組みなのか、見ていきましょう。

1.新しいブロックやサイプを採用した「新パターン設計」

元々オブザーブシリーズは「①吸水 ②密着 ③ひっかき」3つの要素が重点的に開発されていますが、本製品は特に「②密着」に力を入れて開発されています。

その「密着」効果に大きく貢献しているのが、新たに採用された2つのパターンデザインです。

• アッセンブルブロック
• ヘリンボーンサイプ

「アッセンブルブロック」は、センターブロックと、その隣にあるブロックが一体となっている配置のことを言います。このおかげでブロックの倒れ込みが抑制され、接地圧も分散。より密着効果が高まります。

「ヘリンボーンサイプ」は、交互に斜めに入っているサイプのことで、こちらも接地圧を分散させる効果があります。

この2つの新パターンの組み合わせによって、氷上でもタイヤ表面がしっかり路面に密着し、高い制動力を発揮します。

2.密着性が高い素材を配合した「新コンパウンド」を採用

氷上路面でグリップ力を保つためには、タイヤ表面が路面としっかり密着する必要がありますが、そうなると、ある程度の柔らかさが求められます。

しかし、冬場は夏の間と比べて気温が極端に低くなるため、条件によっては柔らかさが保てなくなることもあります。

そのため各メーカーは、寒くても硬化しにくい特殊な性質を持つゴムを開発した上で、スタッドレスタイヤを製造します。

そして本製品には、トーヨータイヤが独自で開発した新しいコンパウンド「密着長持ちゴム」が使われています。

この中には「持続性高密着ゲル」や「サステナグリップポリマー」が配合されており、低温下でも柔らかい状態が続きます。

また、従来モデルから採用されている「NEO吸水カーボニックセル」や「鬼クルミ殻」も配合されており、こちらは吸水効果やひっかき効果があります。

• 鬼クルミ殻・・・ひっかき効果
• 持続性高密着ゲル・・・密着効果
• サステナグリップポリマー・・・密着効果
• NEO吸水カーボニックセル・・・吸水効果

上記の表のように、低温環境での密着性を向上させたオブザーブギズ3は、前モデルのオブザーブギズ2と比べて、新品時から柔らかく、さらに効きも長持ちしています。

氷上路面での性能が全体的に押し上げられていることに加え、4年経過後のアイスブレーキ性能の落ち幅も最小限に抑えられています。

一般的なスタッドレスタイヤの寿命は3〜4年と言われているため、本製品は寿命を迎えるまで性能が大きく低下しないことになります。

約4年後も安心して使えるスタッドレスタイヤなのは、本製品の大きな強みだと言えるでしょう。

オブザーブギズ3とオブザーブギズ2と比較

ここからは、前モデルのオブザーブ2と比べてどう変わったのかを、具体的にご紹介していきます。

トーヨータイヤでは、専用の氷上テストコースをテストドライバーが比較走行をしたデータも公表しています。

• アイス制動性能・・・22％短縮
• アイスコーナリング性能・・・4％短縮

※アイスコーナリング性能は、ラップタイムとなります。

このように、氷上でのブレーキ性能が大幅に向上していることに加え、さらに旋回性能も向上しているのがわかります。

これらの性能向上も踏まえて、実物も見比べてみましょう。

トレッド面

ラベルは大きく変更はございません。

トレッドパターンは、接地面が大きくなったのがわかります。

接地面が大きくなったことにより氷にしっかり密着すること意識していると感じます。

イン側

スリットの形が大きく変わった事によって排水・排雪性能の向上が期待できます。

アウト側

GIZ3はブロックが繋がっており、ブロックの倒れ込みを抑制する働きが期待できます。

サイドウォール

デザインが少し変更されています。

店舗の意見

雪道の路面環境は時間とともに変化していきます。

例えば雪が降ってきたばかりで「まだグリップする」と思っていたとしても、次第に時間が経過し雪が踏み固められてくると、シャーベット状へと変化します。さらにその状態で氷点下を下回る夜を迎えると、スケートリンクのような氷の路面へと変化します。

このように刻一刻と変わる路面状況でも安心して走れるのが、今回登場したオブザーブギズ3です。

本製品は雪上では走り出しから路面を蹴り出す感覚があり、ブレーキペダルを踏んだらググッと効いてくれる安心感があります。

また、氷上でもハンドルを切り込んだ時に舵が効いているような感覚がしますし、もちろんブレーキを踏んでもぎゅっと路面を掴んでくれます。

「凍った路面に出くわしても安心して走行できるタイヤを探している」

「少しでも性能が長持ちするスタッドレスタイヤが欲しい」

そうお考えの方は、ぜひオブザーブギズ3をご検討いただければと思います。

オブザーブギズ3のサイズ展開

コンパクトカーからSUVまで幅広い車種に対応したオブザーブギズ3は、13〜20インチ、全68サイズが展開されています。

また、サイズによってはXL規格も設定されていますので、ミニバンや大型SUVなど、重量のあるお車にも問題なく装着できます。

まとめ

オブザーブギズ3は、サステナブルな素材を使いながらも、氷上で抜群の安定性を発揮する次世代のスタッドレスタイヤです。

新たに開発したパターンとコンパウンドを採用することで、密着性を大幅に向上。また、「持続性高密着ゲル」を配合した「密着長持ちゴム」の採用により、経年変化による性能低下も抑えられています。

約4年経過しても大きな性能低下が見られないため、毎シーズン安心して走行を続けたいとお考えの方にぴったりのタイヤとなっています。

オブザーブギズ3は、当店でも全サイズお取り扱いしております。

また、当店相広タイヤ商会 タイヤガーデン川越では、お車の特性に適したスタッドレスタイヤをご提案することも可能です。

タイヤ選びに関してお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください！