日本のタイヤメーカーブリヂストンから販売されている「REGNO」ブランドは、優れた静粛性とコンフォート性能を持ち合わせたプレミアムタイヤとして、様々なお車の足元を支えてきました。
2024年2月に、そんなREGNOシリーズの最新モデル「GR-XⅢ」が登場。
今回のREGNO GR-XⅢは、文字通りGRシリーズの3代目で、前モデル「GR-XⅡ」を大きく上回る性能へと進化しています。
そこで本記事では、新しく登場したREGNO GR-XⅢの性能や特徴、前モデル「GR-XⅡ」との違いなどを詳しくご紹介していきます。
REGNOシリーズの装着をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
※今回ご紹介するREGNO GR-XⅢは、当店のYouTubeチャンネルでも詳しく解説しています。こちらも合わせてご覧ください。
もくじ
ブリヂストンの「REGNO」ブランドとは
まずはブリジストンのREGNOブランドについてご紹介していきます。
REGNOは、ブリヂストンが展開するいくつかのプレミアムタイヤブランドの中の1つ。主に「静粛性」「乗り心地」「運動性能」などといった、コンフォート性能が優れたタイヤのカテゴリーに分類されます。
また、2024年以降に発売されるREGNOブランドのタイヤには、ブリヂストンの商品設計基盤技術「ENLITEN®」が搭載されています。
ENLITEN®とは
「薄く・軽く・円く」をコンセプトに構成したモジュール(部材)を基本構造とし、そこからタイヤに求めるオリジナルの性能を上乗せしていくブリヂストンの新しいタイヤ製造方法です。
ベースとなる基本構造は他のタイヤ開発と共有できるため、製造コストや環境負荷の軽減、質の高いタイヤを適正価格で市場に流通できるなどのメリットがあります。
これまでのREGNOブランドは「直進安定性」「ドライ性能」「ウェット性能」「環境性能」「静粛性能」「快適性能」この6つの項目に分けて開発していました。
しかし今回「ENLITEN®」が採用されることにより、さらに細かく8つの項目に分けられ、全ての性能がバラン良く拡張されるようになりました。
- 静粛性
- 乗り心地
- ウエット性能
- 低燃費性能
- 耐摩耗性
- 資源循環性
- 軽量
- ハンドリング性
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※より詳しいREGNOブランドについてや、ラインナップされているタイヤについては、こちらもご覧ください↓
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REGNO GR-XⅢの特徴
新技術が搭載されたREGNO GR-XⅢは、これまでの「GR-XⅡ」が持つ性能をバランス良く底上げしながら、
- 静粛性
- 乗り心地
- ウェット性能
も大きく向上させています。
この3つの性能が、具体的にどう向上したのか詳しく見ていきましょう。
①静粛性:新開発「レグノサイレントパッケージ」でより静かに
まずはREGNOシリーズの1番の特徴でもある静粛性についてです。
走行中のタイヤは、地面との摩擦や振動により発生する低音の「ロードノイズ」と、風切り音などの高音「パターンノイズ」が発生します。
REGNO GR-XⅢは、
- タイヤの素材や構造
- トレッドパターン
この2つの観点から音の発生を大幅に抑制しています。
まず、タイヤ自体のゴム素材が、ソフトなものになっています。新設計の「GR-tech Silentゴム」は、従来のゴムと比べて柔らかく、地面からの衝撃をゴムの弾力で吸収します。
また、タイヤ自体の形状(ケースライン)も滑らかにし、タイヤ全体で振動やショックが受け止められるようになっています。
さらに、タイヤ表面に消音効果の優れた「3Dノイズ抑制
ルーブ」や「シークレットグルーブ」も採用。ノイズの発生自体も抑える構造になっています。
これにより、前モデル「GR-XⅡ」と比べて、
- ロードノイズ(荒れたアスファルト)・・・12%低減
- パターンノイズ(滑らかなアスファルト)・・・8%低減
と、さらに静かになりました。
②乗り心地:さらに磨き抜かれた上質な走り
先ほどご紹介したケースラインの最適化は、乗り味にも大きく影響しています。
ブリヂストンのシミュレーション技術「ULTIMAT EYE®」により接地形状が最適化され、軽快なハンドリング性能を持ちつつ、ふらつきの少ないタイヤに仕上がっています。
また、内部構造のシートも1枚少なくすることで軽量化も実現。全てのサイズで10%ほど軽くなっています。
③ウェット性能:ウェットグリップ性能最高ランク”a”を取得
REGNO GR-XⅢは、ウェット性能も大きく向上しています。
これまでのREGNOシリーズは、タイヤの性能を表す「低燃費タイヤ等のラベリング制度」の「ウェットグリップ性能」は、1つ下の”b”ランクでした。
しかし今回のREGNO GR-XⅢは、最高ランクの”a”を取得しています。数値上でも「GR-XⅡ」と比べて13%も向上していますので、雨の日も安心してドライブをお楽しみいただけます。
REGNO GR-XⅢのサイズ展開
REGNO GR-XⅢは、15〜20インチ、53サイズが設定されています。
基本的にはセダンが推奨車種とされていますが、コンパクトカーからミニバン、SUVまで幅広いお車にマッチするようなサイズ展開となっています。
※軽自動車には、専用設計のGR-Leggeraが用意されています。
20インチ | 19インチ | 18インチ | 17インチ | 16インチ | 15インチ |
---|---|---|---|---|---|
275/30R20 97W XL | 275/30R19 96W XL | 265/35R18 93W | 245/40R17 91W | 205/55R16 91V | 195/65R15 91H |
275/35R20 102W XL | 275/35R19 100W XL | 255/35R18 90W | 245/45R17 95W | 215/60R16 95V | |
245/35R20 95W XL | 265/35R19 94W | 255/40R18 95W | 235/45R17 94W | 205/60R16 92V | |
265/40R20 104W XL | 245/35R19 93W XL | 245/40R18 93W | 225/45R17 91W | ||
245/40R20 95W | 235/35R19 91W XL | 235/40R18 91W | 215/45R17 91W XL | ||
275/40R19 101W | 225/40R18 88W | 205/45R17 88W XL | |||
255/40R19 100W XL | 255/45R18 99W | 195/45R17 81W | |||
245/40R19 98W XL | 245/45R18 100W XL | 235/50R17 96V | |||
235/40R19 92W | 235/45R18 98W XL | 225/50R17 98V XL | |||
225/40R19 89W | 225/45R18 95W XL | 215/50R17 95V XL | |||
255/45R19 104W XL | 215/45R18 93W XL | 205/50R17 89V | |||
245/45R19 98W | 245/50R18 100W | 225/55R17 97W | |||
225/45R19 96W XL | 235/50R18 101V XL | 215/55R17 94V | |||
245/50R19 101V | 225/50R18 95W | 195/60R17 90H | |||
195/50R19 88H | 225/55R18 98V |
REGNO GR-XⅢと前モデルGR-XⅡを比較
REGNO GR-XⅢは前モデル「GR-XⅡ」と比べて、以下のように性能が向上しています。
- ロードノイズ(荒れたアスファルト)・・・12%低減
- パターンノイズ(滑らかなアスファルト)・・・8%低減
- ウェットブレーキ性能・・・13%向上
- タイヤ自体の重量・・・約10%軽量
トレッドパターンやサイドウォールの変更点も見ていきましょう。
トレッドパターン
「GR-XⅡ」と同じく、メインの主溝が4本入っており、排水性をしっかり確保しています。
また、中央両サイドには「消音器」と呼ばれる特殊形状の溝が追加されています。このおかげで、より剛性が保たれるようになっています。
サイドウォール
サイドのデザインにも注目です。
サイドにある「REGNO」のロゴは最先端の微細加工が施されており、くっきりと黒が目立つようになっています。
ちなみにこちらは「LUXBLACK®(ラックスブラック)」と呼ばれる特殊加工となっています。
また、サイドには緻密な分銅繋ぎ模様も入れられ、より高級感が感じられるようにもなっています。
お店の意見
REGNOシリーズ最新作として登場した「GR-XⅢ」。
「ENLITEN®」と呼ばれる次世代の技術が採用されており、セダンを中心としたこれまでの乗用車はもちろん、EV車などの次世代のお車にもマッチするように設計されています。
メーカー最高峰のブランドタイヤですので、お値段の方は他のタイヤと比べると決して安くはありませんが、装着いただいたお客様は口を揃えて「良いタイヤ」だとおっしゃいます。
お値段以上の価値があるタイヤなのは間違いございません。お車に上質な乗り心地を求めたいとお考えの方であれば、ぜひ選択肢の中に入れていただきたいところです。
まとめ
REGNOシリーズの新商品「GR-XⅢ」の特徴や前モデルからの違いなどをご紹介いたしました。
もう1度、前モデル「GR-XⅡ」と比べてどれだけ性能が向上したのかを見てみましょう。
- ロードノイズ(荒れたアスファルト)・・・12%低減
- パターンノイズ(滑らかなアスファルト)・・・8%低減
- ウェットブレーキ性能・・・13%向上
- タイヤ自体の重量・・・約10%軽量
ウェット制動性能も最高ランクの”a”を取得しており、コンフォートタイヤとしては文句の付け所のない仕上がりです。
もちろんREGNO GR-XⅢは、当店でもお取り扱いしております。
お問い合わせいただければサイズのご確認や、お車とのマッチングなどもお調べいたします。まずはお気軽にご相談ください。