TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2023 東日本シリーズ Rd.1が4月23日にモビリィリゾートもてぎ、Rd.2が5月14日にスポーツランドSUGOで開催されました。
2023年シーズンがいよいよスタートしました。
今年も弊社は関東工業自動車大学校様へレースで使うタイヤの供給とういう形でサポートをしていきます。
Rd.1 モビリティリゾートもてぎ
学生メカニック2名、教員ドライバー1名の計3名で参加しました。
もてぎはブレーキに厳しいサーキットということでブレーキ周りを中心に入念なメンテナンスを行いました。
また、昨年のレースでダメージを負っていた部品も交換し車両をリフレッシュした状態で本番を迎えることができました。
4月23日に予選が行われ、同日に決勝というスケジュールです。
予選ラウンド
天候は晴れ、路面コンディションはドライ、出場台数は51台。
関東工業自動車大学校の島拓海選手はタイム2分31秒383、B組2位、決勝の4番グリットを獲得。
昨年はもでぎのレースに参加しておらず、データがないため現地で車両の調整を何度も繰り返し学生メカニックとベストなセッティングを探しました。
予選はアタック中にクーリング走行をしている車に道を塞がれてしまうハプニングがありB組2位。
A組と合わせ、決勝4番グリッドからのスタートポジションを獲得しました。
決勝ラウンド
天候は晴れ、路面コンディションはドライ、出場台数は45台。
決勝は8周のレースです。
決勝では序盤からクラッシュや接触があり激しい展開に。
スタートにて3速ギアが入らなかったことで1つポジションを落としてしまいましたが、ブレーキやタイヤを温存しつつ冷静に他車の動きを観察し、チャンスを伺います。
高速で曲がるS字コーナーにタイヤのエア圧をセッテイングを合わせたことでそこではかなりのアドバンテージがあり、無理をせずとも集団のペースについていくことができ、車両の状態を後半まで高いレベルでキープすることができました。
レース後半にブレーキが効きにくくなった他車がバランスを崩し始めたタイミングでペースを上げ、90度コーナーにて前車のミスを突き追い抜くことに成功し3位でフィニッシュ。
見事、表彰台へ登りました。
車やタイヤの差がない中で、車両やタイヤのマネジメントを高いレベルで行い、後半での追い抜きはしびれますね。
Rd.2 スポーツランドSUGO
学生メカニック3名、教員ドライバー1名の計4名で参加しました。
5月14日に予選が行われ、同日に決勝のスケジュールです。
前戦のもてぎラウンドでミッションの3速、4速ギアにダメージを負ってしまい、シフトアップ時の異音とギアが入りにくい状況になってしまいました。
部品が日程に間に合わず修理ができないままでレースへ参戦となり、万全とは言えない状況でした。
予選ラウンド
天候は曇り、路面コンディションはドライ、出場台数は48台です。
島拓海選手はタイム1分49秒184、A組4位、決勝の8番グリットを獲得。
万全とは言えない状況でしたが、ミッションオイルをこまめに交換し、丁寧なシフト操作でギヤをいたわりながらレースを戦いました。
事前の練習走行では非公式ながら、なんと!コースレコードを大幅に更新。
車両のセッティングも決まり、予選前の走行枠すべてでトップタイムを記録。本番に備えます。
他カテゴリー車両の走行、気温の変化により路面のグリップ感が走行毎に変化し空気圧のセッティングが難しい環境でありましたが、今までのデータからベストに近い状態を素早く見つけることができました。
しかし、他の選手たちにマークされタイムを出すことができず、ようやくアタックできたと思えば道を塞がれてしまうという不運が続きA組4位という結果でした。
決勝のスタートグリットは8番手を獲得。
トップタイムを狙っていただけに悔しい結果であったと思います。
決勝ラウンド
天候は晴れ、路面コンディションはドライ、出場台数は45台。
決勝は10周のレースです。
決勝では追い上げを狙いますが、抜きにくいと言われているSUGOでの追い抜きに苦戦。
また後方のクラッシュによりセーフティーが出てしまい周回数が減り、さらに難しい状況に。
そんな中でも、周りの車両の動きを読み、混乱に紛れて数台をパスし5位まで順位を上げてフィニッシュ。
島選手は表彰台に1歩届かず悔しい様子でしたが、トラブルがあったにも関わらずポイントを獲得することができたというのはとても素晴らしい結果です。
2戦を終えてのポイントランキングは2位と、とても良いスタートです。
次戦は6月18日に北海道の十勝スピードウェイでRd.3とRd.4が開催されます。
ぜひ、ヤリスカップに興味を持っていただき、関東工業自動車大学校を一緒に応援していきましょう。